■好日性サンゴ飼育ガイド■
本ページは、基本的に初心者向けスタートガイドブック BL-EXTRA-1をご一読頂いた上での詳細な内容になっております。 ※恐れ入りますが、各記事断り無く内容を変更することがありますのでご容赦の程お願い致します。わかりにくい訂正部はピンク色の文字にしております。 |
主な更新履歴
<索引>
●飼育を始められる前に サンゴの大まかな分類を知りましょう 2024/5/2 水質2.減らしたい成分 硝酸塩とリン酸塩 人工海水について ろ過方式1.底面フィルター(パワーヘッド+エアーレーション) ろ過方式2.底面フィルター2(ワンタッチフィルター+エアーレーション) 水質維持管理方法のまとめ R3/1/4/26(全体敵に訂正) |
●飼育上の注意点
R3/4/17内容を詳しく、また藻類も含めた |
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
●飼育を始められる前に
好日性のサンゴは飼育上の性質から、大きく以下の2(3)に分類することができます。 1.ソフトコーラルの仲間 体全体が柔らかい肉質のサンゴです。イソギンチャクも、ソフトコーラルに近い仲間とされています。サンゴの中では比較的飼育が楽・丈夫な方で、サンゴと一緒にできるだ 2.ハードコーラルの仲間(LPSとSPS) 硬く、重い石灰質の骨格をもっているサンゴの仲間です。水質的にはソフトコーラルより敏感で、ソフトコーラルは水質が悪化したときなどにも時間・日数的に余裕があります ※申し訳ありません。私の知る限り過去、日本語ではLPS,SPSをそれぞれラージポリプ・ショートポリプ ”ストーニーコーラル”と呼ばれることが多く、ここでもそう書かせて これらは性質や好む水質がやや違うことが分かってきております。 本記事では、上記ソトコーラル、LPSのハードコーラル、SPSのハードコーラルをそれぞれソフト、LPS,SPS、という書き方で略記させていただきます。 ・LPSの仲間 種々、形状が違うものがありますが、全体的に昼間は体を大きく膨らませることが特徴です。水質的には、硝酸塩は嫌いますが、リン酸塩はむしろ存在したほうが状態が ・SPSの仲間 ミドリイシやウスコモンサンゴなど、いわゆるテーブルサンゴなどが中心のグループです。体はほとんど膨らませることがなく、ごく小さなポリプだけを開くのが見た目上の -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ・魚病薬は原則的に使えません。 一部の薬品を覗き、サンゴまたはその他無脊椎動物を飼育している水槽は、原則的に魚病薬や駆虫薬を使うと死んでしまうため、使えません。 重要なことは、水槽内で魚の病気が出ても、治療がほとんど出来ないということです。そのため、無脊椎と同居させる魚はもともと病気に罹りにくい魚だけを選ぶ必要があり -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 上記の治療薬、病気の点に加え、サンゴを飼育する場合は原則的にお魚の飼育は控えめにするということが成功の第一条件です。特に、LPSを飼育する水槽では、種類 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●飼育に必要な環境・条件
サンゴが飼育できる水質のまず第一条件としまして、ろ過システムが立ち上がり、アンモニア、亜硝酸などが消え、水質・ろ過システムが最低限安定している状態である -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 水質2 できるだけ減らしたい成分 硝酸塩とリン酸塩 2019/7/27追記・更新 硝酸塩とリン酸塩の濃度目安
(ご参考まで) 水中のリン酸塩は硝酸塩と同じようにもっと増えるものなのですが、海水ではカルシウムイオンと結合して沈殿するために限界でも2ppmにしかならないという言い方が出来
2020/5/18 上記、リン酸について補足します。 3番以下の細かいサンゴ底砂を厚く敷いている場合、嫌気・還元状態になり、サンゴ砂に沈着しているリン酸カルシウムが溶解することが考えられ、慢性的にリン酸濃度が こちらのろ過システムのページで実際の当時の水槽を紹介しています。→ ●始祖活性底面法 (+部分底面フィルター) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- サンゴは、各種のミネラルを吸収して成長するため、これらが水中に存在することが必須となります。 この成分には、種々の微量成分、ストロンチウム等の他、比較的高濃度に含まれている重要なものでは、カルシウム、マグネシウム、KH(以下、これら3種を”カルシウム等” ・種による要求度の違い まず、ソフトコーラルはあまり厳密ではなく、頻繁な水換えや厳密な添加剤でのミネラル補充を行わなくてもかなり長期間成長をしてくれる種が多いです。もともと成長によっ ハードコーラルを飼育する際は微量成分は普通に添加剤などで維持するとして、カルシウム等は一定の濃度を維持する必要があり、全般的な微量成分のほか上記の各成 ・必要な維持濃度・測定の必要度など ストロンチウム:(推奨値)8〜16ppm 高価な測定キットもありますが、実際は特に測定の必要はなく、濃度の明記されている添加剤を範囲内で使用すれば問題ありません。 マグネシウム:(推奨値)1200〜1600ppm もともとが高濃度で、カルシウムリアクターを持ちいていれば比較安定して増減の少ない成分です。当店でもいつ測定しても1200〜1400ppmの間で、これ以下になったこ カルシウム:(推奨値)400〜550ppm サンゴが多く吸収しKH(炭酸塩)と対になって骨格を形成する重要な成分であるとともに、プロテインスキマーで除去もされやすく変動がやや激しいです。特に、KH上昇材 KH:10〜18(7〜12?)(単位:dH)※ 上記カルシウムでも述べましたように、サンゴの骨格を形成する重要な成分です。カルシウムリアクターでほぼ維持ますが、上昇させるには、KH上昇材を用います。 その他の成分等 ヨウ素は特に添加しなくても維持できることが多いですが、補給するとなお良いでしょう。(水中では数日でなくなっています。)ただ、ヨウ素補給すると藻類の増殖を招くこと ・成分維持の方法 各成分を維持する方法は、微量成分は専用の添加剤を用いたり、2週間に1回は海水を多め(半分以上)に交換する方法があります。 ハードコーラルを飼育する場合はカルシウムとKH値、マグネシウム等の主成分はカルシウムリアクターを設置すると、自動的な維持が可能になり、ずばりカルシウムリアク -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
比重について (2015/8/16更新・追記) サンゴだけでなく多くの無脊椎動物は魚と違ってやや高比重の濃い海水を好みます。無脊椎動物の体液の濃度は、魚とは逆に海水より濃いため、若干高い比重での飼育
また比重計には、機種によってかなり差が認められます。こちらの飼育器具類のコラムに掲載をしておりますので、ご参考になりましたら幸いです。 (2015/8/16更新・追記) サンゴにとっての適正な比重地の見解に、当方ですこし変化・変更がありました。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ※ヒーター・クーラー・ファンを用いた具体的な水温の維持方法は、初心者向けスタートガイドブック BL-EXTRA-1をご覧下さい。ここでは、各サンゴの適正な水温についての 一般的な好日性サンゴはソフト、ハード双方で25〜28℃がもっとも適温です。許容範囲内は24〜28.5℃程度です。 水質が良い場合、一部の種を除いてLPSでは約29℃まで耐えられます。さらに、ハナガササンゴ、バブル、コエダナガレハナなどは、30℃でも耐え、全開になっている記録 一般論と相違がある理由 密漁・違法の近海産ハードコーラルは、23〜25℃が適している サンゴのを飼育する水温には、色々な意見と情報が交錯しています。 スキューバダイバーさんなどのページをぜひ見てみてください サンゴ礁豊かな赤道付近でダイビングをされ、各地のサンゴ礁の状態や水温を明確に記録されている方のページはたくさんあります。ぜひ一度ご覧下さい。水温は季節 当方の過去の高水温実験 以下の写真は、当方の在庫水槽で水温が29〜31℃の状態になった際の状態です。このような水温が長期に続くことはよくないと思われますが、種類によっては耐えられる
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- サンゴには各種に適した水流が必要です。これは水を体内に取り込むためや、光合成によって発生した有機物が体外に溢れたものを順次洗い流すためなどに役立っている 水流の作り方、出来方 どれくらいの水流がどういう時に発生し、各サンゴに適するのかということは、最初はなかなかに分かりにくいため、以下に簡単な図で説明いたします。
各場所に適応するサンゴの種 2018/3/21一部追記しました 赤色の矢印の場所(最も水流の強い場所):スターポリプ、スリバチサンゴ(サンゴ以下略) セッティングの実例 下の写真は上記の図とほぼ同じポンプ・底面フィルターをセットした120*45*45cm水槽に、各サンゴを多めに配置した例です。(過去の当店在庫水槽です) 最近、水流専用ポンプ等色々なものが販売されている中で、水流はつければ必ずよくなるのではという、誤った認識が広まりつつあるように思え、懸念を禁じえません。 一例をご紹介しますと、以下は60*45*45cm(約100L)水槽で底面フィルターを用いているLPS中心の水槽で、ポンプは底面フィルター用のRIO400(毎分8L程度)1個のみで 水流の参考動画です。 令和1年6/8 追記 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 光と照明器具 R2/10/1 全体改定 好日性サンゴは、体内に共生している褐虫藻を養い、またそれからエネルギーや溶解したタンパク源等をもらうため、照明が不可欠になります。 照射時間 1日に8〜12時間が目安ですが、藻類の発生を考慮するとできるだけ8時間程度にしたほうがいいでしょう。また、夏場等水温上昇が懸念される場合は、6時間程度にして 照明つけっぱなしに要注意! タイマーの使い方にもご注意を。 サンゴに対して一晩中電気がついていると、生理作用が狂って、下手をすると数日後死んでしまいます。1日でもかなり異常になってしまいますので絶対気をつけましょう。 当方でよくありますのが、タイマーを使っていて照明が切れている時間なのに、水槽の作業等タイマーのONボタンで押して照明をつけ、そのまま付けっぱなしになってしまう 照明の種類と選択 →専用のガイドを作成 サンゴのための照明は、過去は一般的に蛍光灯、メタルハライドランプが主流でしたが、今はLEDが一般化しています。 少し前までは、蛍光灯も存続していましたが、ここ数年で急速に本体は市場から姿を消し、2020年現在は蛍光灯の交換球はまだあるようですが、本体はほとんどLEDしか販 LEDを使うなら、レンズ付きスポットタイプの”電球型”がお勧め LEDは、消費電力に対する発光効率自体は蛍光灯とあまり変わらず、むしろ蛍光灯の方が良い場合もあります。(よくエコと言われていますのは、あくまで白熱電球とくらべ そこで、上記レンズ付のスポットタイプのLED電球を用いると、照らされているサンゴが強く明るくなり、他の場所や岩の裏側などははっきりと暗く、陰影・メリハリの効いた見 他、LED器具でもLED球が平面に普通に点在するように配置され、レンズが無い器具、また蛍光灯型LED等もあります。これらは多くが水槽にそのまま設置できるため、設 (以前の)蛍光灯で飼育する際のランプの数、種類と組み合わせ 2020年9月現在では蛍光灯はもう主流ではありませんが、まだ使われている方もあると思います。当店もつい昨年まではまだ使っており、器具は残しています。 蛍光灯のランプは各メーカーさんから色々なものが今でも出ていますが、大きく分けて白色系(3波長昼光色)、赤っぽい色の植物育成(鑑賞魚用)系、ブルー系の3種があ 蛍光灯・LED電球の必要数・種類と組み合わせ 次の表は、実際に器具、各水槽にどれくらいの灯数を用いるべきかの目安を示したものです。※ミドリイシ・SPSについては別の扱いとします。以下はあくまでソフトコーラル
※他、蛍光灯、メタハラなど器具についての記事は飼育器具のコラムにも詳細な照度測定結果などがありますのでご参照願います。 |
※→こちらにろ過システム専用のページもできましたので、ご参考にして頂けますと幸いです。 (好気的な)ろ過方式の選択 好日性サンゴは給餌が原則的に不要で、死亡さえしなければ水をほとんど汚さない動物ですので強力なろ過システムは基本的に必要としません。 以下、サンゴを中心とした水槽での、お勧めのろ過方式を紹介します。 また、これはあくまで当店なりのことですが、魚水槽とサンゴ水槽のろ過システムの基本的な方針の違いがあります。 サンゴ水槽と魚水槽のろ過の方針の違いは、魚水槽はできるだけ人為的・物理的にヨゴレを除去できる方法をとっているに対し、サンゴ水槽はヨゴレの発生がすくないとい もちろん、以下以外の方法や魚飼育ガイドに掲載しています方法でも飼育は可能です。ただ、無脊椎水槽ならではの海藻やノリ状・糸状の藻類、貝類や不明な生き物、イ これらを踏まえまして、以下にサンゴ飼育にお薦めセッィング例をご紹介します。 ろ過方式1.底面フィルター (パワーヘッド+エアーレーション) サンゴを飼育する場合、他の条件さえ合わせられるなら私が最善と考えています方法です。当店でも、この方法またOF式でも同様の方法を応用したシステムです。 ろ過方式2.底面フィルター2(ワンタッチフィルター+エアーレーション) BL-EXTRA-1初心者向けスタートガイドブックでも掲載しておりました方法で、上記1.の底面フィルターのポンプの代わりにワンタッチフィルターを用いたものです。 上記、ワンタッチフィルターを用いた方法・原理をさらにパワーアップしたような方法です。魚などがやや多く、汚れの発生が多い場合に有利な方法です。 この方式は、これまでの物理・生物濾過層を使用せず、できるだけ強力なプロテインスキマー(以下スキマ−)のみを用いて予め汚れを徹底して取り除き、あとはライブロック この方法はミドリイシの飼育に特化的と申しましたが、ミドリイシの飼育自体が初心者向けと言いがたい上、この手法ははじめて飼育される方にはあまりお勧めできかねる 他、添加剤も水槽内に投入しているもののうち、サンゴや有効な細菌にしようされる前にスキマーで除去されてしまう部分も多くカルシウム値なども下がりがちになります。 (5.他) 他、OF式などについては、魚類の飼育と同様の方法をとりますので、海水魚飼育ガイド また、ろ過システムのガイドもこちらにあります。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ライブロックのキュアリングなど R2/8/6 (ライブロックはそのまま使用できるのか?洗う必要なないのか、というご質問のお答を転載しました。) ライブロックはその名のとおり表面の石灰藻や内部に海水性の
生物やろ過細菌を含んでいるものですので、淡水で洗ったりしないようにします。 ただし、これは特別な場合ですが、水槽内に不明な微生物を絶対いれたくない
という場合、あえて淡水で洗って天日干しにしてさらにもう一度洗うなどしまして、
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 当店の商品名ですみません。以前は商品宣伝を避ける意味で、遠慮しておりましたためかえってわかりにくくなっておりましたので、この欄だけは商品名で失礼します。 還元ろ過を用いると、今までの飼育法では水中にたまっていく硝酸塩を、無害な窒素ガスとして空気中に発散させることができるため、基本的に水替えが不要になります。 ただ、あまりにも長い間全く水を変えずにいますと、水槽内のイオンバランスが崩れていく可能性も考えられますので、3ヶ月に1度に約半量、もしくは1ヶ月に1度1/3くらい あと、カルシウムリアクターBOXも一緒に記載をしておりますが、カルシウムリアクターBOXに限らず、ハードコーラルを飼育する場合は前述しましたようにカルシウムリアクタ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- プロテインスキマーとは、簡単にいいますとアワに有機物が付着する原理を利用して、水中から溶解しかかった有機物を除去するもので、水を汚す生き物が多い水槽では大 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 水質維持・管理方法のまとめ R3/4/26 全体訂正 前述までの水質やろ過・プロテインスキマー・還元ろ過などの解説を今一度短くまとめ、もっともお勧めな器具の利用、管理方法を端的に以下のまとめます。 ・サンゴがソフトコーラルのみ水槽の場合 方法1.還元ろ過と、総合的なミネラル添加剤を用い、あまり海水を換えずに飼育する。(2〜3ヶ月に一度半分程度の交換がおすすめ。) 方法2.2週間に一度程度、半分程度の水換えを行っても多くの場合、飼育は可能です。 ・ハードコーラルを含む水槽の場合 ハードコーラルには、ソフトコーラルではあまり気にしなくて良いカルシウム、KH値(≒炭酸水素イオン)の供給、維持が必要になります。 方法1.(あまり水を替えない方法)プロテインスキマーまたは還元ろ過を用いて栄養塩が増えるのを抑え(ただし、50Lに小さな魚1匹のみなど魚が極端にすくなく、給餌 方法2.(主に水換えだけで管理する場合。)目安として、2週間に一度、カルシウム等が多くできるだけサンゴ飼育に向いた人工海水で半分程度の海水を交換する。 ・上記で、魚が多く、与えるエサの量が多い場合 魚が多いときほど、プロテインスキマーの使用、または還元ろ過の併用、または強化を行う。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
●飼育上の注意点
サンゴを飼育する水槽で魚もたくさん入れたいというご希望はあって当然ではありますが、多々問題点があり、特にLPS系ハードコーラルと飼育するものは種類・数を限定 ・サンゴと魚の同居の問題点 @魚の遊泳・・・・・・魚が泳ぎまわることでサンゴに接触し、双方に悪影響があります。大きく、元気な魚は基本的に向きません。 ・サンゴとの同居に特に避けるべき魚 ・チョウチョウウオ・ヤッコ・ハギ・ハコフグ・フグの仲間・・・白点・ウーディニウム病などの病気にかかりやすく、上の@〜Cをすべてはらんでいます。 ・サンゴに害の少ないお勧めの魚種 全長〜7cmまでの遊泳型・底棲性のハゼ、クレナイニセスズメなどの小型のニセスズメの仲間、ヨウジウオの仲間、マンダリンフィッシュなどネズッポの仲間、小型のベ ・魚との同居に向くサンゴ まず、ハードよりソフトの方が色々な意味で丈夫で鈍感であり、向いています。また、以外にSPSは上記の@、Bには強く、水質さえ維持できるなら以外に向いていると ・魚の影響を特に受けやすいサンゴ ・特にヤッコ類に食害を受けやすいサンゴ:オオバナ、コハナガタ、アザミハナガタ、ハナガタサンゴの仲間 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 水槽には不要な藻類、いわゆる通称「コケ」※ここでは”コケ”を使います。本項目ではそれに対する対応策を記載しております。 水槽の照明の調製 水槽の照明の照射時間・強さは、コケの発生に直に影響します。長く強いほど生えてきます。水槽の照明時間はできるだけ8時間程度にしたほうがいいでしょう。 周囲の光も重要 よくリビングなどに水槽を置いている場合、朝に電気をつけて、夜遅く消すことで、照明時間自体があまりに長すぎる場合、また、水槽の電気を消しても部屋の電気が遅くま コケ防止剤は注意 無脊椎動物の水槽でも使用できるというコケや藻類の防止剤が発売されていますが、当店のこれまでの経験、およびお客様から頂いた情報では、これらを使用してサンゴ 対策・・・ろ過・サンゴモエビ・コケトリ貝・ヤドカリ・フタイロカエルウオ・ヤエヤマギンポなど 水槽には色々な藻類やコケが生えてきます。特に糸状の藻は最終的にサンゴを包み込んで死んでしまうこともある上、非常に毒性の高い有害物質を体内に含むダイノス ★内容を詳しく、また藻類も含めた専用ページを用意しました。→ 有害生物&藻類(コケ)の対策総合ページ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
■サンゴの有害生物・対策 ★内容を詳しく、また藻類も含めた専用ページを用意しました。→ 有害生物&藻類(コケ)の対策総合ページ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- サンゴへの給餌は論議の分かれるところです。光合成をしない陰日性サンゴには必須ですが、当店では多くの光合成をするサンゴでは与えないほうが良いという結論をも 下の写真は当方の過去の実験水槽のひとつですが、左の写真が2005年5月ごろ、右がつい先日2006年3月当初の写真です。 → -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- サンゴは基本的に同種以外は接触をすると刺胞でどちらかが傷ついてしまいます。また、特に一部のハードコーラルは他のサンゴを攻撃する専用のスイーパーポリプという 接触しても大丈夫な組み合わせ @ナガレハナ・コエダナガレ・ハナサンゴモドキ ナガレハナサンゴ・コエダナガレハナサンゴ・ハナサンゴ(モドキ)※は接触は大丈夫なようです。※ハナサンゴには、ハナサンゴとハナサンゴモドキがあり、前者はポリプの
Aハナガササンゴ・アワサンゴ・スリバチサンゴ ハナガササンゴとアワサンゴは同じハマサンゴの近縁種であり、大丈夫です。スリバチは当方が実験したのは、オオスリバチだけですのでご注意ください。 Bバブルコーラル・パールコーラル(オオハナサンゴ) これは極近縁種ですのでまったくOKです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- これは正直こまります。最大の対策は、無脊椎水槽で白点になりやすいような魚を飼わないことです。また、大きな魚はもともと特に敏感なハードコーラル特にLPSなどとの 普段からの対処法として、陰日性サンゴなど高水温に弱いサンゴが入っていない水槽に限りますが、現在白点病にかかっている魚が居ない状態で、水温を28℃にして1 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- サンゴの色抜けの原因と対策
特にLPSのオオバナサンゴなどでしばしば見られる、サンゴの褐虫藻が抜け、色がだんだん薄くなってくる色抜け現象があります。 ・光が強すぎる メタハラやLEDスポットライトの強いものの下では、あまりに強すぎる場合があります。ただ、少し離して徐々に慣らしていったものはそれに対応できる褐虫藻になるためか、 ・添加剤(ミネラル)が濃すぎる (総合)添加剤には規定量がありますが、実際は水槽にあるサンゴの數やスキマーの有無などで調節する必要があります。 ・鉄分の不足 (新項目です) これは、2014年更新版で追記した部分です。上記ミネラルが濃すぎるということと一部反しますが、鉄分が不足すると赤い色が維持できなくなることがあるように思われま ・高水温の時期が続いた、あるいは水温の急な変化 サンゴは、産地やその時点でもっている褐虫藻にもよりますが、高水温が続くと褐虫藻を失ってしまうことがあります。具体的には、28℃以上の時期が1ヶ月以上続くとそう -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
その他の注意点など ・漏電、感電にご注意を これは蛍光灯器具で多い事故ですが、器具類の中でもっとも漏電しやすいのが蛍光灯器具です。ヒーターは壊れない限り漏電しませんが、蛍光灯は普通に使っていても サンゴはボンドなどで固定した方がよいのか サンゴを固定するためのボンド(アクアボンド等)などが売られております。これらを用いて固定をすればサンゴが転がり落ちずにすむため、安全のためには好ましいですが、 夜間の光について 夜間に整理作用を促す”ムーンライト”と呼ばれるものを設置するべきであるという意見があり、実際に効果もありえますが、基本的にわからない間はこれはやめておいたほ ライブロックについて ライブロックというものは、海中から切り出してきた、内部、外部に色々な生物や最近が生息した岩です。改めて言うまでもないようなおなじみの商品です。 サンゴの置き場所を変え過ぎると弱る これは飼育を始められたばかりの時にかなりある失敗です。サンゴを水槽に収容後、翌日くらいで開かないので、つい場所を変えてしまう方が多い(私もかつてそうでした サンゴにエアーの泡は禁物 これは何とも無いときとものすごく影響が出るときがあるのですが、特にSPS、また弱ったハードコーラルにエアーの粒が水中で常にあたっていると、1日位ですぐに死んで 水道の水、朝一の差し水には注意 サンゴ飼育に必ずしも浄水器は必要ではないと考えておりますが、各地域の水道によっては、重金属が含まれている可能性もあると思いますので、その場合はこういった 活性炭の使用 水を換えない飼育を行っていてある程度長期間経過した後、水槽がどことなく以前より暗くなって、水槽立ち上げ時ほどの元気がなく、倦怠しているなあ・・というとき、
|