■海水魚飼育ガイド■
本ページは海水魚飼育(飼い方)の全体的な総論です。各種の飼育方法は海水魚各種の飼育図鑑をご覧下さい。
※本記事は、基本的に初心者向けスタートガイドブック BL-EXTRA-1をご一読頂いた上での内容になっております。 2023/07/18 最終更新・訂正(分かりにくい追記・訂正部は、ピンク色の文字にしています。) 2013年5月1日
全体改定(主にろ過の項目を重点的に追記・更新) <※誠に恐れ入りますが、各記事・コラムは断り無く内容を変更することがありますので何卒ご容赦の程、お願い致します。> |
更新履歴
<索引> | 病気と治療法
・トリコディナ症R2/9/18 (えらむし・ビブリオ病・外傷・ポップアイ等) 低比重+GFGでのポップアイ等の治療の事例(お客様の記事)のご紹介 |
●水槽の方針の検討 チョウチョウウオ・ヤッコ・ハギ・フグなどを飼育するときはライブロックや無脊椎動物を一切飼わない"魚専用水槽"にしましょう。 海水魚飼育で大問題になることのひとつに、海水魚は淡水魚にくらべて白点病、ウーディニウム病という寄生虫病に非常にかかりやすいということがあります。 どうか無責任な情報や流行にご注意ください 以前よりすでに無脊椎動物と病気(白点病、ウーディニウム病)に掛かりやすい魚をなんらためらい無く一緒に収容し、白点やウーディニウム病が出てからその治 <2019/12/2追記> ・薬品以外で病気を防ぐ方法 投薬以外で、白点・ウーディニウム病の対策や駆除法も一応はあります。ただ、別途かなりの費用がかかる上、完全ではありません。 (殺菌灯・オゾンの利用方法は、飼育器具類のガイド、機関誌BL4〜6号をご参照願います。) 現在のところ、器具だけで白点病を押さえ込むのは完全といえない面があることと、また現実的に60cm程度の水槽で、僅かな数の無脊椎動物と魚を無理に一緒に飼育す -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 海水魚、特に魚の水槽において、濾過槽は非常に重要です。単に生物・物理ろ過能力だけでなく、濾過槽の構造が悪いと、種々の病気の発生原因となり、諸刃の剣となり >※濾過システムについての専用ページもこちらに用意しています。< 魚専用(薬品治療をする)水槽と、無脊椎水槽のメンテナンスや管理の違い 薬品治療をすることを予め目算に入れた魚専用水槽と、基本的に薬品を使わない(使えない)無脊椎やライブロックを入れた水槽では管理方法やそれに向いているろ過シ 海水魚飼育での重要な濾過槽構造 特に重要なことが物理濾過槽の掃除を行った時に、濾過槽内部の水の流れが変わり、生物濾過槽などから細菌やたまっている汚れが流出しない構造になっていることです 注意 ろ材・ウールを不用意にいじらない事 特に一旦安定した濾過槽・ろ材は不用意にいじっては絶対いけません。 濾過層を初期から安定させる方法 新しい新品のウールや、先に記述しました中途半端に汚れたウールをいじってしまって水質が不安定になった際、水槽内に生き物が居ない場合に限りますが、かなり早期に
項目では、前項目の重要点を踏まえた上で、お勧めのろ過方式をご紹介します。 ・2層構造を持つ上部フィルター 一般的な上部ろ過器の多くは一層(単層)のものですが、アクリル製のオリジナルなものや、メーカー品でも稀に2層構造として使用できるものがあります。
・密閉式ろ過器同士、またはサブろ過器を連結する 密閉式ろ過器を2個連結するか、あるいはエーハイムなどから販売されている密閉式ろ過器と同じ形をしたポンプの無い連結用サブろ過器を連結し、最初に水の入ってく ※密閉式フィルター1台だけで飼育する場合のポイント (一部追記改定) 密閉式フィルターを用いる場合は、上記、また以下の方法等複数のものを用いる方法が安全と思いますが、1台だけ用いる場合、密閉式フィルターならではの掃除の際の ・密閉式フィルター+底面吹き上げ 上部ろ過器や密閉式ろ過器を物理ろ過専用としてウールのみを使用し、ここから排水された水を底面ろ過器から吹き上げる方法です。上部ろ過器を用いた場合、エアーが ・二つの(普通の)フィルターを独立・併用する方法 一層式の普通の上部フィルターや、密閉式フィルターを2つ以上、併用する方法です。そして、それぞれに物理・生物ろ剤材を両方セットしき、普通に運転します。 ・OF(オーバーフロー)式ろ過層のセッティング OF式の場合は特に前述のポイントに従った使い方であれば良いと思われますが、補足としまして一般的な三層式タイプのものにドライのウールBOXがついたものの場合、 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 還元ろ過の付加 普通の水換えを行って飼育するのであれば十分ですが、還元ろ過器を設置し有効に機能させれば硝酸塩の除去・維持ができるため、水替えがほぼ不要なシステムにでき 昨今は無脊椎水槽での使用が流行していますが、汚れの多い魚の水槽でも使用する事は有効だと思われます。ただし、これも必須ではありません。 設置場所の問題もあ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 硝酸塩について 水中に時間と共に溜まってくる硝酸塩についてですが、一般的な魚で体調が良い状態であれば、20ppm程度なら十分に耐えることができます。その後、徐々に増加するの 水変えしない飼育では、硝酸塩が無くてもKHとPHに注意しましょう。 とくに還元ろ過を使用し、長期間水替えをしない水では硝酸塩がほとんど無くても、KH値が下がり、それによってpHの値が下がりやすくなってきます。 添加剤は必要か サンゴでは添加剤などをよく使用しますが、魚ではどうか?ということになります。2週間に1回程度の定期的なに水替え飼育の際は、とくに必要は無いと考えておりますが、 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ・立ち上げ初期〜1ヶ月 これは、淡水魚や無脊椎水槽でも同じことですが、水槽には当初、ろ過細菌がほとんどおりません。魚や生き物を収容・飼育したり、人工的に投入することで繁殖させていき ・1〜2ヶ月の間(もっとも危険な時期!) 実はこの間が、海水魚飼育でもっとも失敗しやすい時期です。なぜかといいますと、アンモニア・亜硝酸など化学的な水質はすでに安定しているのですが、ろ材にはまだま ・3ヶ月以降(安定期) これからは本当の安定期に入ります。すなわち、水中に細菌が少なく、ろ材に細菌が多い時期です。こうなるとやっと安定して魚が飼えるようになってきます。また、硫酸銅な -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 水換え後による危険・死亡の考えられる原因 水換えの後に魚が急死するという事故がよく起きます。当方の経験のある原因と対策を以下に列挙いたします。 PHショック: pHが低い水槽を急に多量に変えるとおき易く、症状が出るのは水換え翌日〜数日間、いずれもつい先ほどまでエサを食べていた魚が急に息があらくなったかと思うと、 対策:すでにpHショックを与えてしまった魚は助ける手立てを当方では知りません。他所へ移しましても、助かったためしがありません。 ヨウ素ショック: ヨウ素の多い(天然海水と同程度の)人工海水での水換え、またはヨウ素を過剰に添加後、ちょうど6〜10時間くらいでだんだんと息が荒くなり、倒れて息が荒い状態が 細菌感染: 水換えや清掃の際に、ろ材や底砂を荒らしたり、巻き上げたりしてしまうと、白点病やウーディニウム病が翌日に出ることがありますが、それ以外でも、細菌による急激な -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 細菌以前に、水槽の中にライブロックやなんらかの無脊椎動物を投入していると、それに付着しているような微小動物が水槽に繁殖していますので、この場合に薬品を使用 魚水槽で薬品を使用した場合、ろ過細菌などへの影響はどうなるのか?というご質問が大変多いですので、当方の見解をここでご紹介いたします。 まず、ろ過細菌の中には各種の魚病治療薬に対して、耐性を持つものと耐えられずに死んでしまうものが双方おります。 初めて薬品を使用し、耐えられない細菌が死亡すると、水が濁ったり、一時的にろ過能力の低下を招くこともよくあります。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●水温 マニラ・インドネシアものなどの一般種では、水温は26℃前後が良いのですが、多くの種類が水質さえ良好であれば31℃程度でも耐えてくれます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●比重 R2/9/26 全体の構成を訂正 通常、天然海水の比重は1.021〜1.025(濃度3.3〜3.5%)程度であり、一般的にはこの濃度で飼育するのが普通です。 比重計の誤差 一般的な鑑賞魚用比重計には、各製品によってかなり誤差があります。しかし、一流メーカーのものであれば同じ製品での誤差は少なく、あらかじめメーカー間の誤差範 当店の記事では、今後はテトラハイドロメーター比重計および同形の旧インスタントオーシャン比重計を基準とさせて頂きます。 通常の比重と白点・ウーディニウム病駆除のための低比重 以前から当ガイドでも紹介しておりましたが、魚が白点・ウーディニウム病にかかった場合、低比重+グリーンFゴールドによる治療法をとることができるため、普段から、 ※サメ・エイなどの軟骨魚類は、無脊椎と同様の扱いをする必要があり、これらを飼育をしている場合は、普通の天然海水比重で飼育する必要があります。 (ご参考までに) →白点病・ウーディニウム病の項目に、比重1.008での超低比重の本治療法にこれまでに分かった種を掲載しています。 低比重の他の効果と影響 当店の魚類を入荷する水槽でも1.012〜1.015のやや低比重を保っているところ、あきらかに入荷直後の死亡が減っております。これは、これらやや低めの比重が魚体のダ 低比重の時のpH値のご注意 低比重で飼育を行っているとき、いわば真水に近いわけですので、最終的に落ちるpHの値も低くなります。このとき、あわてて大量のKH,PH上昇材をいれますと、その上 最終的には比重を通常レベルに戻しておくこともお勧めです。 病気の発生率だけを見ますと、比重が高いほうがやや発生しにくい病気の方が多いです。(白点・ウーディニウムなど) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●病気と治療法 冒頭にも述べましたように、海水魚は、淡水魚に比較して非常に病気にかかりやすいです。発生の多い白点病、ウーディニウム病などの治療法の多くは薬品を使用するも のですが、ライブロックやサン ゴ、他無脊椎動物を飼育している水槽では投薬を行うことができませんので、治療を必要とする病気にかかりやすい魚は、”それらだけで飼育 する。”ということを基本におくことが大前提と思います。 昨今どうしても無脊椎動物と病気にかかりやすい魚を一緒に飼育しようという傾向があり、またライブロックは無条件で使用することが常識という理由の無い慣習があります が、これが原因でどれだけの魚が死んでいったか分かりません。 どうか、魚の種類によっては治療はほぼ必須になるという前提のもとで水槽を立ち上げていただけるようお願いしたいです。 これら二つの病気はともに類似した寄生虫病で、同時に発生することも多いものです。 ・白点病、ウーディニウム病の発生原因 白点病、ウーディニウム病につきましては、水槽にそれぞれの寄生虫が全く存在していない状態では、
外部から持ち込まれない限りは物理的に発病する可能性は
ありま 治療・予防: 治療法1.低比重+グリーンFゴールド顆粒(以下GFG)+ (場合によって、メチレンブルー併用) による治療法 これまでは、白点病の治療には硫酸銅および銅イオン系の薬品を用いるのが一般的でしたが、比重の項目でものべましたように、低比重+グリーンFゴールド(以下GFG) 投薬と治療方法 @海水の比重を1.015〜1.016(テトラ・旧インスタントオーシャン比重計)にしておきます。※これより少しでも高いとほぼ全く効かないことを確認しております。 なお、A〜Dの間で回復が見られない場合、またかなり病状が酷い場合は、メチレンブルーの併用を行います。魚への毒性もやや強いですので注意して投薬を行い、規定 薬品を併用、またグリーンFゴールドを海水で使用するのは、あくまでメーカーのサポート外ですから、自分の責任において実施して下さい。 グリーンFゴールドなど顆粒薬品を小水量で使用するとき調整・投入方法 (2010/4/9) グリーンFGなどの顆粒薬剤を小さな水量用に調整する場合、
まず1gをできるだけ正確に測り(1円玉を使用した自作天秤や、
種秤などが便利です。) これを、500ml 治療法2.硫酸銅による治療法 銅イオン、また硫酸銅による治療です。白点が多く出てきてしまった時はこれに頼らなければいけないのですが、使用法を誤りますと魚に危険です。まずは上記のグリーン 投薬と治療方法について @水温は、高水温に弱い生き物がいなければ、白点の魚からの離脱を早めるため、27〜28℃に設定します。 硫酸銅(五水和物)の水溶液のうち、問題になるのは銅イオンの濃度です。硫酸銅五水和物(CuSO4・5H2O)の分子量は249.7で、このうち銅イオンの原子量は63.5 Bこの濃度を、2週間を維持すればほぼ治療できます。24時間程度ごとに濃度を測定し、追加で不足分を計算して投薬します。 -その他ご注意- 使用法を誤ると魚を死亡させてしまいますので充分に注意が必要です。また、硫酸銅を使用した場合、ヤッコなどはヒレ、目などが曇ったり炎症を起こす場合がありますの その他、白点病に関する当方の実験記述です。・・・白点病の対策と実態 治療法3.オゾン・殺菌灯を用いる方法 白点・ウーディニウム病は、双方が一緒に出る場合が多く、いずれにしても両方の対策を行う必要があります。 (殺菌灯・オゾンの利用方法は、飼育器具類のガイド、機関誌BL4〜6号をご参照願います。) 2003年頃、海外のサイトで海水比重1.008(テトラ製)という非常に低い比重(薄い海水)で海水魚を飼育すると、魚は死なず、白点病だけが駆除できるという報告をお客様 ・当店の飼育・試験で飼育不可能・問題ががわかったもの(判明次第追記しています。) R2/9/18更新 下記、明確に試験した種類のみとします。同属の魚種は同様である可能性が高いです。 (短期的に死亡するもの) キンギョハナダイ、スミレハナガハダナイ、アカネハナゴイ ※特にオスが顕著で徐々に泳がなくなって元気がなくなり、一週間程度で死亡していまう (数週間〜一か月程度は飼育できるが、ヒレに糜爛(溶解など)がみられ、後悪化または死亡したもの) バイカラードティーバック、プリンセスモノクルブリーム、ヤエヤマギンポ、ニセモチノウオ、ホシモンガラ ・細菌性の疾病を鑑み、長期の飼育には向かないか R2/12/11 令和2年以降、店内でも継続して飼育試験を続けております。1〜2か月は問題なく飼育できておりますが、しばしば、上記 補足 超低比重水槽でカルシウムリアクターBOXのPH維持効果を確認しました。 令和1年5月18日 カルシウムリアクターBOXが炭酸水素イオンの供給でpH維持能力をもっていることを確認しましたが、当店店舗の60cmOF、30cmOF(Marco300)式でそれぞれ 補足 すでに魚類が居ない状態の水温を使った白点・ウーディニウム病の水槽からの排除方法 1.水温28〜30℃で1週間を維持する すでに魚類が居ない状態、また仮に居ても白点病などに全然かかっていない魚だけしかおらず、しかし白点病は確実に存在しているという水槽で、できるだけ駆除したい場合 2.水温40度で5分維持する。 これはすでに水槽の飼育生物が生存できない環境ですが、短時間で駆除できる方法です。水槽の生き物をすべてほかに一旦かわして、砂、海水、ライブロックなどだけに 低比重+GFGでのポップアイ等の治療の事例(お客様の記事)のご紹介 2020/12/22 当店のお客様で、低比重での療法+GFGの使用で、目の白濁・拒食症が治った事例を掲載されている方のブログ記事を以下に紹介させて頂きます。 →ブログの該当ページへの直リンク 低比重水槽で目の白濁が完治した例 |
・リムフォシスティス病 主に鰭などに半透明な吹き出物が出来、それがだんだん大きくなる病気です。原因になっているのは、DNAウイルスの一種でいわば魚の組織の表面にできる異常に増殖し
<ヨウ素補給による状態改善> ※長い間、光に当たった古いヨウ素添加剤は効果が薄くなってしまっていますので、ご注意ください。 ・改善の記録 上記のサザナミヤッコは、当初比重1.016の魚用在庫水槽にいたものを、無脊椎の水槽(比重1.024程度)に収容し、2週間程度をすごさせましたが、治癒せず益々悪化して 添加量:水量450Lに対して初日は数滴、2〜3日間は、約0.02ppmになるようにし、その後は、毎日0.04〜0.05ppm程度を添加(幾分・誤差ありました。) →→ (2007年)11月22日 12月12日 12月22日 ヤッコやクマノミ類がかかりやすい病気で、魚の体に白い膜が薄っすらと張る様になる病気です。進行が早く、数日で死んでしまう事があります。治療は淡水浴が有効です。 これで約5分〜10分を待ち、袋内の淡水に体表から剥がれた白や茶色の膜が浮いていればOKです。その後、袋の海水を魚と一緒に別容器に出し、魚だけそっと掬って水 淡水浴でのご注意 淡水浴というものは一般的に病気が発生するとよく行われているようですが、実際はトリコディナ症など淡水浴でないと直せない病気以外はあまりお勧めは出来かねます。 ●超低比重飼育+殺菌灯でトリコディナ症が回復の報告 R2/9/26追記 この記事は、R2/9/6の店のフェイスブックページに掲載したものを一部追記掲載したものです。 同年8/11に入荷した2匹のハナビラクマノミがトリコディナ症を持っていたと思われ、薬浴はせず殺菌灯だけがあるイソギン・クマノミ水槽にそのまま入れますとハナビラ本人 超低比重の水槽には他にハタタテダイ(8/28収容) ルリヤッコ(9/4)ほか、入れ替わりでフタイロカエルウオ等が居ますが、9/26現在も一応元気です。 普通、トリコディナ症はかかると数日で死亡する怖い病気で、淡水浴が一般的な対策ですので超低比重も効くのではないかと思ってためしましたところ、効果があった可能 ・えらむし 魚の鰓に小型の甲殻類の様なもの(コペポーダの類)などが寄生して起こる寄生病です。ほかに理由無く、魚が鰓を異常に早く動かしている場合、寄生の疑いがあります。 魚が物理的な怪我による傷を負っている場合、放っておいても直ることが多いですが、できればヨウ素を安全に添加しておき、水中を制菌しておくと良いでしょう。酷い場合 ・ビブリオ病 先日まで、外傷と同じ扱いで簡単に済ませておりました。すみません。魚が怪我をしている場合、また血がにじんでいる場合、外傷やビブリオ病の疑いがあります。 ・ポップアイ(眼球突出症) ・明らかに片目(稀に両目)が飛び出している状態 魚の目が膨らんで飛び出たようになってしまう症状です。原因は目の中に空気が入ってしまったか、あるいは細菌が入ってその細菌の影響、あるいはそれが作っているガス なんとなく、両目が魚体から少し浮き出ている?ような状態 両目が魚体本体から少し浮き出ている?ような
状態の場合は、浸透圧の調節異常などで、疲れていたり、
ストレスによる場合があり、これはそういった状態に
ならないよ 殺菌器具の常時使用による免疫力の低下 以前は、殺菌器具に対する反発心で言っているように思われた事でしたが、この殺菌器具の常用による魚の免疫力低下は、実際に確実にあります。 昔、普通に海水魚を飼育していた場合、上記のような現象が起きても魚が死ぬところまではいかなかったものです。ただ、殺菌灯などを使用されている場合、魚が免疫力を リセットだけでは根本解決にならない 白点病やウーディニウム病が発病して後、一旦水槽を全体的に洗浄しますと、確かに減らす効果はあり、一時再度の飼育が
可能になります。これがいわゆるリセットというも -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ・白点病、ウーディニウム病の発生原因 (2010/2/13追加) 白点病、ウーディニウム病につきましては、水槽にそれぞれの寄生虫が全く存在していない状態では、
外部から持ち込まれない限りは物理的に発病する可能性は
ありませ 殺菌器具による免疫力の低下 (2011/7/9追加) 以前は、殺菌器具に対する反発心で言っているように思われた事でしたが、この殺菌器具の常用による魚の免疫力低下は、実際に確実にあります。 リセットだけでは根本解決にならない(2012/1/20追加) 白点病やウーディニウム病発病して後、一旦水槽を全体的に洗浄しますと、確かに減らす効果はあり、一時再度の飼育が
可能になります。これがいわゆるリセットというもの -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●魚のケンカと回避方法 基本的に、同種は同じ水槽で飼育するのは難しい。また、属が一緒だとケンカしやすい。 海水魚は淡水魚よりケンカは激しく、ごく一部の種を除き同種は争ってしまう場合がほとんどで、水槽では飼育が難しい場合がほとんどです。自然界で群れを作る種類で あとほど大きな魚を入れるとケンカしにくい。 これは必ずしもこのようにしなければいけないわけではありませんが、とくにヤッコやハギ、などを後から加えるとき、先住者のほうがまず立場が強い、というか、もともと ”気後れ”という性質 物怖じする魚は大きな魚が同居しているだけで、イジメがなくても弱ることが多い 餌付いているのに、大変大きな魚と小さな魚を収容したとき、小さい方が苛められている様子も無く、最初は特に問題なさそうに見えるのに、だんだんと日増しに呼吸があ ポピュラー種でこれが一番顕著な種はツノダシです。本種は、結構攻撃的なくせに、他のチョウチョウウオやヤッコが複数居る水槽でツノダシを1匹だけ収容するとまず1〜 類似した種類の魚は特にケンカしやすい。 同じ属の魚はケンカしやすいですが、特に模様が類似した種類では顕著です。例えば、メガネクロハギとパウダーブルータンは色違いで形がそっくりで、こういうものもとて とにかく隔離の準備はしておいたほうが良いです。 お客様のお話でよく耳にすることですが、後から入れた魚が苛めれていてもそのままにしている場合が多いです。新しい魚を足したとき少しでも苛められていたら、苛めて 同属をうまく一緒に収容すると、水槽に早くなれ易い。 上の話と逆になるようですが、魚はイジメ・ケンカの問題と、その水槽に慣れるという2つのことが解決されないとうまく飼えません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 隔離ケースは、なんらかの水流が無いと魚が死にます。 隔離ケースに魚を入れてトリートメント、あるいは餌付けをする際、ケース内、もしくは下から弱いエアーレーション等をかけるなど、水流を起こしてやらないと、魚が主に細菌 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 海水魚は多くの淡水魚と違い、最初はなかなか人工飼料を食べてくれない種類が多いです。そのため、数日で食べない魚はまず食べやすい生や冷凍のエサで餌付けを @餌付いていない個体を買う場合、出来るだけ太っているものを選ぶ Aまず、ふつうの人工飼料だけをあたえてみます。この時、他にすでに人口飼料を良く食べる魚をおとなしい魚を同居させておくとなお良いです。食べなくても、口に入れて B魚のやせ具合にもよりますが、3日間以上全く口に入れない場合は、普通の餌に加え、冷凍やペースト状ブラインシュリンプまたはアサリを開いたものを水でゆすいだもの CBの生や冷凍のエサを食べるようになったら、給餌ごとにまず普通の乾燥エサをあたえ、そのあとで生エサなどを与えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 輸送された魚・エビの袋の中の水は、pHが低下し、水槽に収容する際にはさらに時間を掛けて水あわせという作業を行う必要があります。 @まず生体の入った袋を水槽の水面に浮かべ、15分放置します。(この間に水槽内と同じ水温になります。) ・水合わせの方法にも色々な問題とポイントがあります。 魚をまとめて購入された場合、魚などをひとつの袋にまとめて水あわせをされることがあります。これは実は危険な場合が多く、このわずかな時間で、袋の中で魚同士がケン ・バケツでの注水水合わせにはご注意ください。 バケツでエアーチューブなどで海水を少しづつ注入し、水あわせを行う方法は以前からよく取られるのですが、これには注意が必要です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ・魚の輸入からお客様までの流れ 近海産などを除いて、海水魚の多くは海外や沖縄から空輸で日本に送られてきます。この時、特に海外からは航空運賃の重量の関係で大変少ない水量で輸入されてくる ・トリートメントの必要性 あくまで当方での意味ですが、トリートメントとは購入、輸送後などにダメージを受けていたり、病気にかかっている生体を治療し、かつ生理的な体力を回復させる事をさして ・薬物採取の問題 大きな問題としてマニラ、インドネシア、紅海などで行われているシアン化化合物による薬物採取があります。輸出元によってかなり差があり、入荷してくる魚がすぐには死な ・昨今の販売されている魚の状態 当店も一介のショップながら他店様の販売にもかかる事を記述するのは心苦しいながら、残念ながら昨今お店で売られている魚の状態は必ずしも良い場合ばかりではなく |