海水水槽内の有害生物&藻類(コケ)の対策および除去生物
※本ページは以前は藻類(コケ)対策専用のページだったものを、令和3年1月に他の有害生物対策も加えて補強したものです。
藻類除去生物には他(動物性の)有害生物も除去してくれる生物も多いためあわせて紹介した方がわかりやすいのではと思いました。
お役に立てて頂けますと幸いです。
令和3年4月17日一旦開設しましたが、まだ随所が更新途中で連日修正しております。
お見苦しい中、何卒ご容赦の程、お願い申し上げます。
更新履歴
<索引>
(第一部) |
(第二部) |
(第三部) |
(対策が楽なもの、有害性の低いもの等 を上から順に書いています。) ●ヒラムシ(サンゴにつくもの) |
■水槽内の藻類と対策 ●サンゴモエビによる除去の様子 ●ハナビラタカラガイによる除去実験 ●マガキガイによるツツウミヅタ等 ●ろ過の観点からの参考実験 ●サンゴモエビのハネモへの効果確認 ●タツナミガイ・アメフラシの試験報告 |
(エビ・カニ類) (貝類) ・タマガイ ・ヒザラガイ ・マガキガイ (R2/11/26)デメリット追記 ・ムシロガイ (記述中) ・他の貝類(ムシロガイ、カノコガイ等)(記述中) (魚類) |
■(第一部)水槽内の有害動物と対策 ここでは水槽に発生する色々なこまった主に動物性の生物と、それを駆除してくれる生物、方法を紹介します。 紹介・解説の順番は、対策の楽が楽または有害性の低いものから上から順としています。読んで下さった方が全体のイメージとして少しでもわかりやすくなれば幸いと思って おります。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●ヒラムシに類似した 赤い扁形動物 (※ただし、実害ほぼなし)
水槽壁面や底砂、岩肌に写真のような2〜3mmのヒラムシによく似た近縁種と思われる生物が繁殖することがあります。名前がすでに一部で知られていて、一時マンダリ 対策: 生物であまり食べるものがないようですが、以前、空腹のデバスズメの群れの水槽に入れると食べたことがありました。またペパーミントシュリンプを複数収容して消えた例 |
水槽壁面に見えることがある0.5mmくらいの赤〜褐色のプランクトンです。よく見ると、色が濃い部分と薄い部分がくっついたような〇●のような形をしています。 対策: ニセモチノウオ、他のプランクトンを食べる多くの魚類 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
対策等: 時々マメスナについている場合があります。直径1cm未満で、口がとんがっています。本種はマメスナギンチャクを食べてしまいますので、見つけたらとってしまいましょう。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●ヒラムシ (サンゴにつくもの) R6/4/3訂正 主にLPS系ハードコーラルの特にハナガサ、ナガレハナ系サンゴなどに、ヒラムシと呼ぶ1〜2mmくらいの茶色のチョウチョウのような形をした非常に平たい生き物が多数 さらに大変小さなヒラムシにご注意ください!2017/9/6追記分 上記のようなはっきりとわかるサイズのヒラムシ以外に、大きさが全体で1mmも無い様な、ごくごく小さなヒラムシがわくことがありました。これは、当方でも極めて稀という ヒラムシの特効薬 フラットワームソリューション
※残念ながら2019年以降、本品が輸入されていないようです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
大きさ主に数mm〜1cm未満の細長い、小さな赤いマキガイです。※以前、こちらのページではよく似ている”ムギガイの一種ではと紹介しておりましたが、こちらは誤りと また、被害をもたらす種が限定されているようで、現在当店で寄生がみられましたのは、スターポリプ、マメスナギンチャク、ナガレハナサンゴ、ミドリイシ類です。同じ水槽 対策 見つけたらとにかく手で除去してしまうのが一番ですが、非常に小さいものもあるので注意が必要です。石を容器の角にあてて、コンコンとあてるとポロポロと落ちることがあ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●カーリー (正式名チギレイソギンチャク、セイタカイソギンチャクなど) 無脊椎水槽には、カーリーと呼ばれる茶色で1〜4cmくらいの触手の先が尖がった如何にも気味の悪いイソギンチャクの仲間が発生、また増えることがあります。 対策1. ペパーミントシュリンプ・アカシマモエビ・アカモエビ・サラサエビ 強いカーリーにも天敵がおり、カリブ便で輸入されるペパーミントシュリンプと、類似したアカシマモエビという3〜5cmの赤いエビ(¥1500程度)が食べてくれます。アカシマ サラサエビによるカーリー除去の様子 一般的なサラサエビも空腹時にはカーリーを除去することがわかりました。下記で実験いたしました。ただし、サラサエビはLPSなどがあると先にそちらを食べてしまう 対策2. 専用の駆除薬・カルシウム添加剤による駆除(BL5号 実験と発見に掲載した内容です。) 昨今では専用薬が市販されており、また一般的な無機系カルシウム添加剤を注射器などでカーリーの体内にカルシウムの添加液
を直接注入すれば、ほぼ殺すこと 3.上記の対処が出来ない場合 とりあえずの他の対処法として、その岩を取り出して、流しなどでその部
分をドライバーの先などでカーリーを岩ごと削るように突き崩し、その部分だけを
うまく淡水でよく洗 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●ウミケムシ (主にハナオレウミケムシ) ウミケムシはゴカイに近い仲間で、細長い身体に非常に細かな毒のある毛のような足が生えている生き物です。水槽内でよくいるのはハナオレウミケムシという種類だと 人が刺された時の対処 (命に別状はありません。) よくあるケースがライブロックなどを取り出そうとして岩のその裏側におり、見えないところで触ってしまう場合です。ですからあまり見えない場所を掴むことは避けた方がいい 対策&ウミケムシを食べる生物 まず、大きなサイズのものはピンセットでつまんで取り出すしかないと思います。水槽では長さが1cm前後から、太さ1cm長さ10cm以上もの大きなものまで潜んでいたこ ・アカシマモエビ ・アシナガモエビ ・ペパーミントシュリンプ ・サラサエビ(キャメルシュリンプ) 等 これらのエビ類全般にいえるのは、かなり空腹でないと食べないことで、魚などにエサをあたえている環境ではあまり効果は期待できません。 カーリー除去に有名なペパーミントシュリンプも、空腹時にはあきらかにウミケムシを食べることがわかりました。こちらで複数回、実験をしました。また、ウミケムシを食べる >>こちらに動画も掲載しました。(音量注意MP4) 2020/7/19<< ・エメラルドグリーンクラブ 本種もエサを与えられている環境ではウミケムシを無視しますが、かなりの空腹時には食べることがわかりました。当店でも複数回試験を行い動画を撮影しました。 >動画をこちらに掲載しています。(MP4ファイル・音量ご注意下さい。)< ・アロークラブ これはもともと一般的にウミケムシをかなり積極的に食べる効果があり、それで有名なカニです。ただ、残念ながら本種の飼育自体が難しく、最初はエサもたべて元気に ・ヤマブキハゼ 機関誌BL6号にも掲載しておりますが、本種がたべた記録や報告が内外であります。ただしこれには個体差があり、食べない個体も多いことが後にわかりました。 >動画をこちらに掲載しています。(MP4ファイル・音量ご注意下さい。)< -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●ウミウシの仲間 (ミノウミウシの仲間、ユリアガイ等) ※記述中 各サンゴや海藻の特定の種類やグループ仲間をほぼ専門に食べるそれぞれのウミウシの仲間が繁殖してしまうことがあります。 自然界では、これら対象のサンゴや生体を増えすぎないように抑える作用を果たしているのかもしれません。 当店では過去に数度、スターポリプがほぼ全滅に近い状態になり、2019年にはイワヅタ海藻にユリアガイと思われるウミウシの仲間が海藻が全滅一歩手前までになりまし 対策1 オキシドールによる殺虫処理(対成虫) ※あまりお勧めできません。 すでにある程度一般的になっている方法ですが、薬局でうっているオキシドール(500mlで¥300程度)を2割程度いれた海水で、数分エアーレーションしながら付け込むこと ただウスコモンサンゴなどはこの処理を行うと、褐虫藻も一旦かなり抜けてしまいます。また、この方法ではウミウシの卵までは除去できないようです。この場合、サンゴが はじめて水槽に入れる前にオキシドールで各サンゴを処理するのは色々な害虫を除去する意味で効果的と思いますが、サンゴの種類によってはダメージがあることと、ウミウ 対策2 別容器内での水流・水圧での除去 (対成虫) バケツなどの別容器内に、海水を入れ、毎分10〜20L程度のパワーヘッドをつけてその水流をあてると、成虫はほぼ落とすことができます。 対策3 サラサエビ、ペパーミントシュリンプを使った卵の除去 サラサエビ、ペパーミントシュリンプがウミウシ本体はなかなか食べないと思われますが、卵ならかなり好んで食べることがわかりました。 以下、ウスコモンサンゴにウミウシが卵をうみつけたものをサラサエビ、ペパーミントシュリンプが1日で除去した結果です。
対策4.手作業でのハブラシなどでの除去(主にコモンサンゴでの対処) 2021年1月以降、養殖ウスコモン水槽で繁殖したものは、最終的にこれでしか除去しきれませんでした。当方では多量にあったウスコモンの個体を一個一個をみがき、見え 一般の方は、水槽が一つしかない方が大半だと思いますので、その場合は一度完全に磨いたあと、一週間後にもう一度何もなくてみ磨いてすすぎ、以後一週間ごとにサン (イワヅタ海藻での経緯) 2019年1月頃、当店の海藻を養殖している30cm・10Lの複数(ウミブドウ、キザミヅタなど)の水槽にユリアガイが発生し、生体をいくら除去しても延々と子供が生まれて、海 対策4 サラサエビ・ペパーミントシュリンプ等が、ウミウシ自体も食べる可能性がある。 上記のユリアガイなど襲われると殻にはいってしまうものは無理なようですが、サラサエビ・ペパーミントシュリンプがマメスナ・ウスコモンにつくウミウシをつかんで食べている 他、補足など ・スターポリプにつくものについて スターポリプに良く似たウミウシで、これも放っておくとどんどん増えてしまいますが、コモンサンゴや海藻につくウミウシより大型で繁殖が遅いようで、僅かな数ならよく調べて ・ウスコモンにつくウミウシは何日で餓死(水槽から死滅)するか
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■(第2部)水槽内の藻類と対策 水槽内で生えてくる藻類やいわゆるコケは大変厄介なものです。※「コケ」というのは本来は不正確な俗称で、主に平面状に薄く広がるタイプの藻類が、陸上の植物の”苔” 藻類、いわゆるコケや糸状の藻類であるいわゆる”藻”(も)を防ぐにはいくつかの基本的な方法があります。 ・照明時間を毎日5〜6時間のみにする。(サンゴ・イソギン・海藻などがもともと健康なら問題ありません。) 補足 ただし、藻類が沢山生えてしまった状態から、上記の改善策を施してもまずそれだけでは改善は出来たためしがありません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 各藻類(いわゆるコケ)の種類と概要 水槽の中には、色々な種類のコケや藻類、海藻類が生えます。当方らの種々の実験でどのような際にそれらのものが発生してくるのか、また発生しないかがだいぶ判明 |
■水槽内の藻類と対策 ●サンゴモエビによる除去の様子 ●ハナビラタカラガイによる除去実験 ●マガキガイによるツツウミヅタ等サンゴ本体についた藻類の除去 ●ろ過の観点からの参考実験 ●サンゴモエビのハネモへの効果確認 ●タツナミガイ・アメフラシの試験報告 |
●水槽面などの柔らかい緑色、茶色の薄い藻類 主に水槽の壁面に生えてくる薄く、茶色く、こするとすぐに落ちるコケは、珪藻の類が多く、これは初期は水道水に含まれる珪酸塩が原因で増えることが多い様です。 主に駆除効果のある生物: タカラガイ類 マガキガイ タマガイ 一般的なコケトリ貝(シッタカ等) フタイロカエルウオ ヤエヤマギンポ ・緑色・茶色の硬いコケ 水槽やガラス面に生える薄い緑色のコケは、石灰藻にも近く、硝酸塩、リン酸塩やミネラルに起因しているものが多い様です。これはある程度予防のしようが無く、磨き落と --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
トロロ状といっても複数ありますが、ここれは上記の写真のように水面にでるものを紹介させて頂きます。これらは油膜をはじまりとして増えると思われ、生物がほぼ食べな -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●糸状の藻類 (いわゆるヒゲゴケ) 2021/4/21〜4/24 よく生える藻類で、これは特に硝酸塩・リン酸塩の濃度の他、水槽に物理ろ過能力があるかないかで発生率がかなり違うことが分かってきました。 主に駆除効果のある生物: ◎タカラガイ類 〇サンゴモエビ ○マガキガイ ○ヤドカリ類 ○フタイロカエルウオ ○ヤエヤマギンポ ●サンゴモエビによる除去の様子 糸状藻類については、除去する場合としない場合があるようです、写真のように、少しだけ生えている場合は綺麗に除去してくれる場合が多いですが、ある程度成長して
●ハナビラタカラガイによる除去実験 (2017/10/24) 当店の養殖ミドリイシの土台岩に糸状藻類が繁殖し、サンゴモエビやエメラルドグリーンクラブなどが除去しなかったものを、ハナビラタカラガイが大変積極的に食べ ●マガキガイによる、ツツウミヅタ等 サンゴ本体についた藻類の除去 マガキガイは一般に底砂撹拌が主な目的で飼育されますが、意外に藻類もよく食べてくれます。
●ろ過の観点からの参考実験 これは、ヒゲコケに限らず、他の藻類でもいえることかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●シアノバクテリア(分厚いノリ状藻類) ※緑色もあります。
栄養塩が高い場合でも低い場合でも、発生する、スライムのような通常は赤いものが多い藻類(シアノバクテリア)です。赤いものはレッドスライムとも呼ばれます。 発生原因 発生原についてわかったことがあり、上記の写真でもそうですが沈殿物など汚れの上にそれを苗床のようにして生える傾向があります。結果、エサの残り等もそれになりえ 対策 端的には除去効果のある製品で レッドスライムリムーバーという製品が特効薬です。水質が一時、栄養塩が増えるなど副作用もありますが効果はばつぐんです。 生物では、底砂に生えたときはマガキガイが結果的にはがすことで除去し、濾過槽があれば送り込んで結果的に除去してくれるという効果があります。 また同じ赤いシアノバクテリア、あるいは類似した藻類でも種類があるらしく、厚みが薄い、もはやシアノといえない?ようなものは、タカラガイや普通のコケトリ貝でも除去で 注意点 レッドスライムリムーバーの使用で注意することは、これを使用しますことでシアノバクテリアが一気に溶解して無くなることです。もしこれで水質が危険になった場合は見計 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
駆除効果のある生物: ◎サンゴモエビ ○エメラルドグリーンクラブ 葉幅1〜2mmの細長い、まさに羽のような藻類で、一旦繁殖すると除去が大変困難でとってもとってもすぐ生えてくる藻類です。ハギ類などに普段からかじってもらうか、 ●サンゴモエビのハネモへの効果確認 サンゴモエビは、いわゆる”ハネモ”の除去には大変効果があることがわかりました。ハネモにも種類がありますので、すべてに効果があるかは不明ですが、当方で発生 ●タツナミガイ・アメフラシの報告 ハネモは、本種のほかはタツナミガイというアメフラシの近縁種が有効と言われており、当方でも20匹程度を収容して各水槽で実験したところ、実際にいくらかは食べて ●参考補足 サンゴのついた岩に、イワヅタなどがまざるようについてしまった岩の対処 2017/9/28 例えば、ハナヅタなどのサンゴが付いた岩に、細かいウミブドウなどの海藻類がついてしまって、手でいくら除去してもまたすぐ生えてきてしまうこまった状態になることが -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●シオグサの仲間(ブラシ状の堅い藻類)
駆除効果のある生物: エメラルドグリーンクラブ ライブロックから、成長が遅いながら、あきらかに堅さをもつブラシのような主にシオグサ科という仲間の海藻(チャシオグサ、ネンジュモ、ジュズモ等)が生える場合があります。
・エメラルドグリーンクラブがシオグサの仲間(ネンジュモ・ジュズモ等)を食べる様子 R2/11/2 (動画)追加 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
薄い褐色、または黄土色をして、水槽の壁面に薄く難くへばりつき、主に円形でだんだん大きくなっていく藻類が増えることがあります。石灰藻とは違ってあくまで軟質な 以下、2-3cmのコシダカウニを4個入れて除去を試みた試験です。水槽サイズ:30*18*22cm -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
●バロニアの仲間
オオバロニアや変形したものなど近似種もありますが、一般にバロニアと呼ばれます。 当店では2017年頃からエメラルドグリーンクラブという小さなカニがこれを除去してくれる情報を知りました。上の写真の手前にも写っております。 ★バロニア除去実験 試験1. 養殖サンゴを飼育している水槽の一角に、下記のように容器をとりつけ、この中にバロニアが付着している2〜3cmのサンゴの小石と、エメラルドグリーンクラブ1匹を収容し、 → 試験2.(2017/7/19追加掲載) こちらは上記の試験1.の水槽の、容器の外の水槽での観察です。これは養殖サンゴのディスクコーラルの水槽 60*45*10cmの水槽が2つ繋がった(行き来可能)な養殖
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■第3部 対策生物の紹介 (記述中) すでに上記までの有害生物・藻類除去の対策記事として各対策生物も紹介しておりますが、ここであらためて補足もこめ、各対策生物を重点的にご紹介させて頂きます。 <索引> |
(エビ・カニ類) (貝類) ・タマガイ ・ヒザラガイ ・マガキガイ (R2/11/26)デメリット追記 ・ムシロガイ (記述中) ・他の貝類(ムシロガイ、カノコガイ等)(記述中) (魚類) |
(エビ・カニ類)
2021年1月より初めて入荷し、各試験をおこなっています。主に国産で価格もサンゴモエビと同様で比較的安価なエビです。 ただ大きな利点として、1〜2cmのウミケムシをかなり積極的あきらかに食べることを数度、目撃しました。このウミケムシへの積極さは空腹状態にもよりますが、ペパーミ ●エメラルドグリーンクラブ (追記2017/5/26) 利点・特徴: 藻類全般を食べ、なにより他の生物が食べないバロニアを食べてくれます。基本的に、いわゆるコケ・藻(モ)の類よりも少し固い、また高等な海藻類(イワヅタ類など)を好む 餓死に注意 重要なことは、特に藻類が無くなった時、綺麗になったと喜んでエサを与えないと餓死してしまうので、魚用のエサでいいので注意してしっかりあたることが大事にです。 欠点:さすがにカニだけありまして、おなかが減って、食べ物が少なくなると、小さな魚を襲って食べてしまうことがあるという噂があります。 適当・必要数の目安 : 海藻の量によりますが、魚を狙う以上できるだけ バロニアをできるだけ除去しておき、予防的に本種を1匹だけでも入れるような使い方が好ましい
空腹状態ではカーリーやウミケムシも食べることが当店実験で判明しましたが、それくらい空腹だとサンゴ(特にオオバナサンゴなどのLPS)をあきらかに食べてしまう傾向が 除去するもの: ●糸状の藻類(いわゆるヒゲゴケ) ●ハネモ類 利点:身軽でどの岩にも登ることができます。 ・他の生き物にまず危害を加えません。 ・ハネモを好んで食べてくれます。 欠点:いつも餌が与えられる水槽では、藻類をあまり食べません。※お詫びと訂正 以前、普通のエサを与えると食性が変わってしまうと書いておりましたが、空腹になれば 適当・必要数の目安 (100L水槽):本種のみなら、100L水槽でレイアウトの複雑さにより、現状、藻類があまり生えていない状態で 2〜3匹 性質・目的が近いエビですので、あわせて紹介させて頂きます。 ペパーミントシュリンプはカリブ便で輸入されるエビで、カーリー除去には本種が一番かつ確実です。ある程度空腹な時間がある状態にしておけばほぼ確実に食べてくれ
除去するもの:糸状の藻類、底砂など、エサの残りの除去、トロロ状のような藻類 利点:かなり丈夫です。ただし、種類によって違い沖縄での普通種(マーグイヨコバサミ、スベスベサンゴヤドカリなどは丈夫ですが、 ・サンゴモエビより大食漢です。 欠点:殻が重いため、サンゴモエビのようにどこにでも上れる場合ばかりでは無いようです。小さな固体が一番役に立つでしょう。 適当:必要数の目安(100L水槽):本種のみなら、100L水槽で3〜5匹 → -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
<貝類>
除去するもの:糸状の藻類、岩や壁に生える薄いコケ類、砂の表面のコケもいくらかは食べてくれます。 利点: 本種自身が鑑賞に堪えます。 ・シッタカ貝類より幾分丈夫で、裏返っても外套膜を出して元に戻ることができます。 欠点: シッタカよりはだいぶ丈夫なものの、特にエサ不足になりますと死亡が多くなります。ウミケムシに大変狙われやすいようで、砂の中にあきらかに多い水槽の場合 適当: 必要数の目安(100L水槽):本種のみなら、100L水槽で5〜10匹
除去するもの:底砂など、水槽底部のコケ、エサの残りの除去、砂の清掃、 ツツウミヅタ、ハナヅタなどサンゴの本体にへばりつく藻類 利点:かなり丈夫です。また、底砂攪拌・掃除だけでなく、特にツツウミヅタなどソフトコーラルにまとわりつく糸状の藻類などを、掃除機のように口をつかって綺麗に 欠点:動きが結構おっとりしているため、劇的に効果が出にくいです。60cm規格水槽で本種のみを底掃除にするなら、大きなもの(3-4cm)なら1〜2個、小さなもの 適当:・必要数の目安(100L水槽):本種のみなら、100L水槽で4〜5匹 他にコケトリ生物がいるなら1〜2匹でも足りる場合がもあります。 除去するもの:糸状の藻類、岩や壁に生える薄いコケ類、砂の表面のコケもいくらかは食べてくれます。 利点:・安価な場合が多いです。 欠点:・種類にもよりますが、特にエサ不足になりますと死亡が多くなります。1年も飼育しているとほとんど死亡してしまう場合が多いです。
※ナメクジのような体に、小さな貝柄がついた貝の仲間です。大きさは3cmくらいまでで、商品として売られていることはほとんどなく、サンゴの岩などについてきます。 除去するもの:岩や壁に生える薄いコケ類、エサの残りの除去、 利点:・これは、水槽内で自然に増えることがあり、これらが増えるとそれだけでコケがよく除去される大変便利な水槽になることがあります。 欠点:・特にありませんが、もともと居ないと増えないため、誰かに数固体をもらうか、生息している水槽から移植などすると良いでしょう。 適当・必要数(100L水槽)の目安:自然に増え、特に問題なし。 (記述中) 除去するもの:エサの残りの除去、またノシガイはコケは食べませんが、壁を伝って歩く事で除去されるようです。 利点:・他の貝類に比べ、非常に丈夫です。あまり死んでしまうことがありません。生き物の死骸なども食べてくれます。 欠点:・コケそのものを食べているわけでは無いようですのであまり除草能力が高いわけではありません。 ※ムシロガイや他の貝類が居れば、あえて本種を入れなければならないということは、あまりないと思います。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
<魚類>
除去するもの:各種プランクトンやヨコエビ類を好んで食べ、増えすぎるこれらをかなり効果的に抑えてくれる作用があります。他の多くの魚類もその作用があると考えられます 適当・必要数(100L水槽):水槽のサイズによらず、1匹(ケンカをするため)
除去するもの:糸状の藻類、底砂など、岩や壁に生える薄いコケ類、エサの残りの除去、 利点: ・かなり丈夫で、元気に動き回りますが、あまりサンゴなどをひっくり返すことがありません。 欠点: ・本種より小さい大人しい魚には、結構攻撃的な場合があります。 あまりに空腹だと、LPSをかじってしまうという情報を頂きました。2021/5/7 適当・必要数(100L水槽):水槽のサイズによらず、1匹(ケンカをするため)
除去するもの:糸状の藻類、底砂など、岩や壁に生える薄いコケ類、エサの残りの除去、 利点:・フタイロカエルウオより体が大きい場合が多く、その分掃除の能力も高いです。 欠点:・意外に水質に敏感です。(上記フタイロカエルウオより敏感です。) 適当・必要数(100L水槽):水槽のサイズによらず、1匹 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |