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リーフパワーハードトレース、ソフトトレースの試用試験記録等

(ハードトレース)Ver1.0  Ver.2.0 Ver.3.0 (ソフトトレース)Ver1.0 Ver2.0

ハードドレースVer.3.1・ソフトトレースVer.2.1 


ハードドレース Ver1.0(旧エックス) 試用試験

当店では、2008年12月初頭より、本品の専用実験水槽を作成し、翌年6月まで実験を行いました。
以下の水槽では、カルシウムリアクターBOXを使用し、添加剤は本品、必要に応じてKH+のみを使用しています。

水槽各データ:

水槽左:
(OF式ウエット濾過層)
スキマー:サクラスキマー
(2月中旬まで稼働させ、以降は停止)
立ち上げは昨年より、この間運転のみ。
このたびの飼育開始は2008年12月初頭より

水槽右:
(ベルリン式)
スキマー:サクラスキマー
立ち上げは昨年より、この間運転のみ。
このたびの飼育開始は2009年2月下旬
より

※共通項目

水槽サイズ:60*45*45cm
濾過層・サンプ:60*30*36cm
循環ポンプ:マキシジェットMP1200
水流用ポンプ:RIO180 
ライト:スーパークール115
 サンホワイト集光型 8時間照射
人工海水:リーフパワーソルト
カルシウムリアクターBOX2個づつ使用

(以下の写真は、上記の左の水槽の写真です。)
 

2008年12月初頭

2009年2月中旬〜下旬頃

ロッポウハナガササンゴ
シタザラクサビライシ
シタザラクサビライシ
(裏側の状態)
ミドリイシ 2種
コフキウミアザミ
(弱った状態で収容)
スターポリプ

他の水槽での使用

(60*30*36cmワンタッチフィルター+底面フィルター水槽+カルシウムリアクターBOXでの使用試験)

収容生体:チヂミトサカ、ナグラカタトサカ、パンドラハナガササンゴ、コフキウミアザミ、シライトイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャク、

死亡・不調例など

上記水槽で、センジュイソギンチャクを飼育していた際、死亡が見られました。

ハードドレース Ver2.0 試用試験

・2010年1月以降、SPS水槽 (機関誌BL6号に掲載)、後水槽を移して継続使用中。
・2010年6月10日頃より、LPS水槽での試用も開始しました。

@SPS水槽 2010年 1月〜 

 水槽:60*45*45cm水槽(後に変更)
 ろ過:底面ろ過(ピュアホワイトサンド大粒10kg)、サクラスキマー、カルシウムリアクターBOX1〜2
 照明:スーパークール115サンホワイト150W ×2個
 収容生体:トゲサンゴ、ミドリイシ12、ウスコモンサンゴ、シャコガイ8個、他小型魚類数匹
 給餌:基本的になし 1ヶ月に1〜2回のみ
 水換え:記述以外にはなし。
 添加剤:ハードトレースVER.2.0、スーパーKH+、カルシウム低下時のみリーフパワーカルシウム

・2月26日頃 (特に異常なし) ハナガササンゴパープルを追加


水質:Ca:550ppm KH:10〜15 NO3:0ppm PO4:0.1〜0.2

・3月13日頃 ・特に異常なし 色がやや変化。 シャコガイは試験体2個を残して売却、


水質:Ca:550ppm KH:10〜15 NO3:0ppm PO4:0.1

・4〜5月頃、高水温・ならびに管理の不備でカルシウム値が低下し、ミドリイシ5〜6個が死亡

                      水質:Ca:150ppm(→添加) KH:10〜15 NO3:0ppm PO4:0.1

・6月13日 ・高水温等対策に、水槽を別水槽60*30*36cm入れ替え、照明をLED グラッシーレディオ27リーフホワイト二灯に変更。
        ・スキマーをベルリンエアリフト60に変更。
        ・カルシウムリアクターBOX、2個使用
        ・リーフパワーソルト暫定版に全水換え、
       ・サンゴ追加(キクメイシ、ディスクコーラル、マメスナギンチャク、スターポリプ等)


・7月初頭頃 砂を、サンゴ砂を変更したためか、リン酸塩が急激に増加、カリブシーフォスバスターを規定量の2倍で数日に1回使用。
 残ったミドリイシ数個が死亡し、ほぼ生き残ったのは2固体、および断片的に残った個体のみ。トゲサンゴが部分的に死亡
 他、ウスコモン、他種は異常なし。ハナガササンゴロングを追加

 
                                    部分死亡したトゲサンゴ

 水質:Ca:450ppm KH:15〜18 NO3:0ppm PO4:0.8 フォスバスター使用で0.2〜0.5へ

・7月14日 リーフパワーソルト正式版に全水換え。 さしたり状態安定。以降継続注 
・9月 一旦終了

成長・状態改善が見られたもの

 

2010年2月

2010年6月

ハナガササンゴ

ミドリイシ

ミドリイシ

(一部死亡) 

ウスコモンサンゴ

 

ALPS水槽 2010年 6月10日以降 

 水槽:60*30*45cm水槽
 ろ過:底面ろ過+ワンタッチフィルターテトラOT-60、カルシウムリアクターBOX
 照明:蛍光灯20W×二灯(ブルー、ホワイト)
 収容生体:LPS各種、魚ハゼ類など数匹
 給餌:1日1回、0.3g程度(エブリディFF)
 水換え:記述以外にはなし。
 添加剤:ハードトレースVER.2.0、スーパーKH+
 人工海水:リーフパワーソルト正式版※

※本水槽は、ハードトレースと、リーフパワーソルトN.R.V.正式版の双方の試験を兼ねています。

・6月10日頃 


水質:Ca:550ppm KH:10〜15 NO3:5-10ppm PO4:0.1〜0.2

・7月2日頃 ・サンゴの状態は良好。 ヒゲゴケが増加。


水質:Ca:550ppm KH:10〜15 NO3:0ppm PO4:0.1

・以降、同年9月に一旦試験終了。
(追記)
・2011年3〜5月

上記各水槽のサンゴ(ミドリイシ水槽も含む)をLED試験水槽等に移し(移動の際、1度のみ新しいリーフパワーソルトに海水交換)で2011年4〜5月に
売却まで継続飼育。下記写真は、販売直前の状態。(いずれの時期も、添加剤はハードトレース、KH+のみ)

この間のサンゴの状態の概要(ハードコーラルのみ記述・ソフトコーラルは全般的に健康に飼育)

死亡した個体:ハナガササンゴ、ハナサンゴ、コエダナガレハナコロニー
劣化して生存している個体:ミドリイシ、タバネサンゴ、バブルコーラル、アワ(※劣化・死因は魚類、藻類、ヒラムシ等による被害を含む)
健康に生存した個体:アザミハナガタ、オオバナ、パールコーラル、スリバチ、ハナガタ、キクメイシ等

・2011年3月15日LED試験水槽にて飼育している状態

・以下、実験当初から飼育し、最終的に生存したサンゴの一例(随時、販売中) 
  

 


Cセンジュイソギンチャクへの安全性確認試験(追記2010年9月16日)

VER.1.0の試験の際に見られたセンジュイソギンチャクの死亡についての確認を行うため、イソギンチャク水槽への試用試験を行い
、問題が無いことを確認しました。(飼育を開始は、2010年7月 写真は同年9月)

 水槽:60*30*45cm水槽
 ろ過:底面ろ過+ワンタッチフィルターテトラOT-60、還元ろ過BOX*2
 照明:蛍光灯20W×二灯(ブルー、ホワイト)
 収容生体:LTアネモネ*2 センジュイソギンチャク*1(中央の個体) カクレクマノミ*9
 給餌:1日2回、(エブリディFF)
 水換え:記述以外にはなし。
 添加剤:普段はソフトトレース、実験時のみ、ハードトレースVER.2.0を週1回5ml、3週使用。
 人工海水:リーフパワーソルト(実験正式版)



ハードドレースVer3.0 試用実験報告

●試験概要

 試験期間:2013年1月3日〜3月28日
 水槽:60*45*45cm水槽
 ろ過:底面ろ過、カルシウムリアクターBOX*1 ポンプ:マキシジェットMJ750
 照明:R.P.LED マルチホワイト*1、ディープブルー*1(各20W)
 収容生体:試験個体(全試験期間中飼育)として、ハナガササンゴパープル、コエダナガレハナブランチ2個、ナガレハナブランチ、パールコーラル、スリバチサンゴ、スターポリプ
 コエダナガレハナコロニータイプ、パールコーラル
 魚類他:デバスズメ*1、イトヒキベラ、ハナハゼ*1、タカラガイ数匹*1、イシダタミガイ数匹
 他、販売用生体として数週間〜数ヶ月飼育した生体:ヒメシャコガイ5個、カビラタバサンゴ、オオバナサンゴ、アザミハナガタサンゴ、アワサンゴ、クサビライシオレンジ、
 シタザラクサビライシ、バブルコーラル、ウミキノコ、トサカ類などソフトコーラル各種 他、上記試験生体と同種を複数飼育、後販売

 給餌:1日2回極少量 水換え:商品販売時に減少した分の補充(リーフパワーソルトN.R.V.使用)(1ヶ月に5L未満)および、淡水のさしみずのみ記述以外にはなし。
 添加剤:R.P.ハードトレースVer.3.0、R.P.スーパーKH+、R.P.アイオダイン

 試験期間中の死亡生体:シタザラクサビライシ(パールコーラルのスイーパー触手の接触による)、バブルコーラル*2(不明) ※いずれも販売用生体

 水質:NO3:0〜5ppm、NO2:ppm、ph:7.9〜8.2、Kh:10〜15、Ca:400〜450を試験期間中、継続的に維持(テトラ5IN1マリン)
 水温:24〜26℃(ガラス水温計)(ヒーターは100W)
 比重:1.022〜1.024(テトラ)
 使用人工海水:リーフパワーソルトN.R.V.

●水槽の全体写真 ※サンゴの位置は、サンゴ同士の接触や転落によりやむを得ず変更したものがあります。

    
1月12日                                            1月21日

   
3月2日                                 3月28日

●各継続試験個体の状態

  1月12日 3月26日 備考・状態変化について
ハナガササンゴパープル  
スリバチサンゴ  
パールコーラル

(オオハナサンゴ)

 
コエダナガレハナコロニー 口が2個であったものが3個に分裂、ただ、
全体の開きがやや小さくなった
根元部分に小個体の発生が複数見られた
コエダナガレハナブランチ@
(左の個体)
 
コエダナガレハナブランチA (上の写真の右下の個体) 飼育に伴い、左のポリプが
死亡、右のポリプだけが成長
ナガレハナブランチ  

ソフトトレース Ver.1.0 使用試験

(本試験は、現在廃盤となりましたハードプラスと、ソフトトレースとを併用した試験を記録したものです。)


2009年2/26


2009年3/19

・立ち上げ:2009年11月
・飼育実験期間等:2010年1月にサンゴを収容。
・ろ過方式:底面フィルター ・ポンプ:RIO400
・ろ材:10番サンゴ砂約10kg
・カルシウムリアクターBOX1個使用
・照明:当初はスーパークール115 マリンブルー集中光タイプでしたが、 
 2010年4月に一般的な散光型メタハラ(TFWサンライト150S)14000ケルビンに変更
・添加剤:ソフトトレース、ハード+必要に応じてKH+、
・使用人工海水:旧 リーフパワーソルト
・水換え:なし 差し水のみ
・水質:・硝酸塩0〜10ppm、・亜硝酸:0ppm ・リン酸:1〜1.5ppm
     ・カルシウム:500〜600ppm ・KH値:8〜12(KH+で調整)
・収容生体:
サンゴ:ハードコーラル:コエダナガレハナサンゴコロニー*3 コエダナガレハナブランチ*2 ナガレハナ
サンゴ*1 ナガレハナブランチ*3、ミズタマサンゴ、オオスリバチサンゴ、ヨコミゾスリバチサンゴ、
クサビライシ、パラオクサビライシ、ハードチューブなど
魚:ハゼ、ハナダイなど計10匹程度

・この間の死亡生体:
 サンゴ:パラオクサビライシ*1 ハナガササンゴロング*1 ナガレハナコロニーの約半分、
 コエダナガレコロニー3個のうち、2個に腐食が起きたため他の水槽へ移動(後死亡)。
 魚:数匹

以下は成長が見られたものです。
※色の違いは、照明によるところが大きく、後日がやや綺麗に見えますが、実物にはあまり変わりありません。

 

2009年2月中旬

2009年5月下旬

ハナサンゴ
ハナガササンゴショート


オオナガレハナサンゴ



オオスリバチサンゴ


コエダナガレハナ

コロニータイプ


ソフトトレース Ver.2.0使用試験

●試験概要

 試験期間:2013年1月8日〜3月28日(以後も各所で継続使用)
 水槽:ソフトコーラル、海藻、養殖水槽システムおよびイソギンチャク在庫水槽 合計約400Lにて、育成に使用。(120*45*20cm)×3本、濾過槽、海藻用として90*45*45cm×1本
     後、3月中頃以降はシステム移設のため、海水をそのまま受け継ぎ、約250Lのシステム(以下写真)で使用。
     ただし、イエローポリプ、海藻類、サンゴ以外の生き物は別循環のシステムで、天然海水による管理に変更。
 ろ過:底面ろ過、カルシウムリアクターBOX*1 還元ろ過BOX×3 ポンプ:シッチェマルチ4000
 照明:R.P.LED各機 マルチホワイト、ダークブルー、マルチプラントウエーブ、一般LED電球など
 収容生体:試験個体(全試験期間中飼育)として、養殖生体として、スターポリプ、ハナヅタ、ツツウミズタ、イエローポリプ、ウミアザミ数種、ディスクコーラル、チヂミトサカ、ウミキノコ等
 海藻(タカノハズタ、 クビレヅタ、ヘライワヅタ、ヨレヅタ等)
 他、一般販売用生体として数週間〜数ヶ月飼育した生体:
 デバスズメ*5、タカラガイ数匹*1、イシダタミガイ数匹、エビ類(アカシマモエビ、スカンクシュリンプ等)、クロナマコ、マガキガイ
 ハタゴイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャク、シライトイソギンチャク、ロングテンクタルクアネモネ、ケヤリムシ、

 給餌:魚に1日1回極少量、イエローポリプにフレームUを1日1回、
 水換え:商品販売時に減少した分の補充(リーフパワーソルトN.R.V.使用)(1ヶ月に20L未満)および、淡水のさし水記述以外にはなし。
 添加剤:R.P.ソフトトレースVer.2.0、R.P.スーパーKH+、R.P.アイオダイン

 試験期間中の主な死亡生体:
   ・ソフトコーラル等の若干の部分死亡、
   ・海藻類の部分的な枯れ
   ・一般入荷シライトイソギンチャクのトリートメント中の死亡が2個。

 水質:NO3:5〜20ppm、NO2:0ppm、ph:7.9〜8.2、Kh:10〜15、Ca:400〜450を試験期間中、継続的に維持(テトラ5IN1マリン)
 水温:24〜26℃(ガラス水温計)
 比重:1.022〜1.024(テトラ) 
 使用人工海水:リーフパワーソルトN.R.V. 

●使用システム(以下写真の右側のシステム)、また3月中頃以降はシステム移設のため、海水をそのまま受け継ぎ、約250Lのシステム(写真右)で使用。
  ただし、イエローポリプ、海藻類、サンゴ以外の生き物は別循環のシステムで、天然海水による管理に変更。

                               

●各生体の状態

 養殖ソフトコーラル(3月28日) ※養殖ソフトコーラルは従来から継続的に養殖・随時販売しており、特に外見に違いがないため最終状態のみとさせて頂きます。

    
ハナヅタ      マメスナギンチャク        スターポリプ(セブ産)       イエローポリプ 


ハードドレースVer.3.1およびソフトトレースVer.2.1 2017年6月13日追記

●試験概要

 記述が遅くなり、また当ページが6/13までカートショップの販売ページからリンク切れを起こしており、誠に申し分けございませんでした。
 ハードドレースVer.3.1およびソフトトレースVer.2.1は、旧それぞれのVer.3.0、Ver.2.0のマイナーバージョンアップ版で、鉄分を5倍に増強を行ったものです。
 2013年11月頃〜2017年6月現在、当社養殖サンゴの全システムでソフトトレースを基本に規定量〜倍程度、ハードドレースを一部添加し、常に継続使用することで、試験としており
 ます。現在、養殖対象のサンゴが水質的な面では健康に育成中です。

 2017年6月現在、健康な成長が確認できている種:ミドリイシ複数種、ウスコモンサンゴ、ウネコモンサンゴ、
 ディスクコーラル各種、スターポリプ、チヂミトサカ、ヤワタコアシカタトサカ、イワヅタ系の海藻類全般、ハナヅタ、イエローポリプ、ゼニアSP、マメスナギンチャク など

 以後、添加剤の使用およびサンゴの状態報告は サンゴ養殖室のご紹介 で各サンゴの状態とともに随時、更新・報告とさせていただきます。


養殖サンゴ室(2017年6月)