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気付きにくい水槽トラブル

※普段の飼育相談の中で多い事故を掲載していく予定です。

2009年4月30日 開始(以後・部分改定をしました際は記述いたします。)
2017/10/19 最終更新・訂正(分かりにくい追記・訂正部は、
ピンク色の文字にしております。)

<※誠に恐れ入りますが、各記事・コラムは断り無く内容を変更することがありますので何卒ご容赦の程、お願い致します。>

ここでは当方の在庫管理方法を主な参考とし、特に魚だけを飼育することを目的にした飼育ポイントをご紹介しております。
<※誠に恐れ入りますが、各記事・コラムは断り無く内容を変更することがありますので何卒ご容赦の程、お願い致します。>

<索引>

・エアーレーションを行っているのに、酸欠になっている

 

エアーレーションを行っているのに、酸欠になっている(2009年4月30日記述)

・エアーレーション飛沫防止器具、エアリフト式スキマー(強制循環をもたない)を使用している際には注意が必要です。

 上記の器具を使用しており、他にエアーレーションがかかっていない状態のシステム(密閉式フィルターを使用し、放水パイプを完全に水没させた状態で使用している場合
や、底面フィルターで駆動にパワーヘッドを使用している場合など)で、しばしば起きている事故です。
 エアーレーション器具、ましてスキマーを使用していてエアーレーションが足りていないはずはないという考えから起きる事故なのですが、実はこれらの器具は水中にほとん
どエアーレーション効果を出していない場合があります。
 症状・状態としては、水槽を立ち上げて最初は起きず、ろ過細菌などが繁殖してある程度安定した後におきやすく、特に大きなろ過器をつけているときほど、消費される酸素が
多く次々生体が死亡する場合があります。病気との違いは、魚だけでなく、貝やエビ類も死亡し、また亜硝酸の発生が見られます。(無論、酸欠ですので酸素濃度を測定しても
判明すると思われます。)
 これらの市販の器具は、器具内では当然激しいエアーレーションがかかっていますが、器具の内外の水の入れ替わりが非常に少なく、完全に入れ替わっている水量は毎分
数L以下であると想定されます。そのため、これらの器具だけにエアーレーションを頼っていると酸欠になる恐れがあるのは必然であります。ただ、器具の付近に水流が強く起き
ていれば器具の内外の循環が促進されるのでまだ酸欠になりにくいと考えられます。

 これは、活性底面BOXを使用されているお客様の中で、「次々に魚が死んでいくので、活性底面BOXが原因以外考えられない」という相談が過去に2件あり、双方この状態
がみられました。このとき、確かに活性底面BOXは全く無関係ではなく、酸欠状態では硝化が起きずに亜硝酸や硫化水素がますます発生してしまいます。
 通常、エアーレーション器具を使用していて酸欠になるということは考えないため、非常に恐い落とし穴のひとつです。何卒、ご留意頂けますと幸いです。

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