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「本当の海水魚飼育ガイド」シリーズ

第2部 

「第1部のシステムを高性能・サンゴ飼育・水替え無し飼育用にグレードアップ!」

目次

1.この第2部の説明

2.タイプ別の水槽を作るときの注意点

3.器具の準備

4.水槽の改造・セッティング

5.水流とレイアウトを考える

6.追加の日常の管理

1.この第2部の説明

第一部に続きまして、今度は最低限の設備ではじめた水槽をもうちょっとチューンアップし、もう少し幅広い生体を楽に、そして状態良く飼育する方法を紹介します。

特に、ここではいわば魚水槽のもっとも対極になるような水槽セッティングを行う意味合いで、ハードコーラルの飼育を目的としてみたいとおもいます。

ここでのグレードアップは、以下のような内容です。

@ワンタッチフィルターと、第一部で使用していた投げ込み式のフィルターを接続して、水槽内に水流を発生させ、水流が必要なおもにサンゴなどを飼育できるよう

 にする。

A活性底面BOX(など)の使用により、水替えが大変少なくて済むシステムにする。さらに、サンゴのために適量の添加剤を使用し、水槽内のミネラル分を水かえ

 で管理していたときに比較して常に豊富な状態にする。

B第一部では、値段の安さと平均的なランプを優先して、テトラのブルーホワイトランプを使用しましたが、ライト器具を変更し、明るさを向上させるとともに、ランプを

 汎用的な8W2灯式型を使用することで、多様なランプでいろいろな光の状態を作り出せる環境を作ります。 

 これらの条件は、今回はおもに「蛍光色のハードコーラルを飼育する」という目的で考えましたので、一応考えられる限りのグレードアップをやってみましたが、飼育

 する生き物の条件などによって、必ずしもすべて行わないといけないわけではありません。

 たとえば、特に丈夫なソフトコーラルなどの飼育であれば、還元ろ過でなくても水かえでも十分可能ですし、ライトも蛍光色のサンゴを飼育するのであれば、そのサン

 ゴの色を維持するため、また演出のためブルーライトのみを使用していますが、そうでなければ第一部でご紹介したテトラブルーライトでも十分に足りると思われます。

2.タイプ別の水槽を作るときの注意点

 第一部でも触れましたが、海水魚は多種多様な生き物がおり、大変楽しい反面、組み合わせには色々な意味で制限がありそれが無いとうまく飼育できません。

 お店で買い物をするとき、「買う方向の話」ならいくらでも乗ってくれますが、生き物や器具の使用を制限する「買わない方向」の話には、まったく教えてくれないよう

 なお店や本は、商売のことしか考えていないと思われても仕方がないでしょう。

 ですから、海水魚の世界は、いまだに「一緒に飼えないもののほうが多い」という概念がなく、

 「例外として一緒に飼えないものがある」というイメージがあります。一緒に飼えるものと飼えないもの、この2つは重々ご承知ください。

 また、たんに生き物が同居できないだけでなく、無脊椎動物は薬品に対して大変敏感であり、魚に病気が出たときに使用する薬品は、例外的なものを除いて殆ど

 使用できないため、病気にかかりやすい魚と、無脊椎動物は、原則として一緒に飼育しないことをお薦めします。

 そこで、当方では水槽のパターンを、大きく次のパターンにわけて考えています。

  各パターンの水槽を作っていくに際して、もっとも大事なことは、上記でも述べましたように高い器具をそろえることでなく、同じような値段の器具を使用するのにち

ょっとした工夫をしたり、むしろ生体の組み合わせや限定することのほうがはるかに重要になり、成功へのカギになります。

@魚専用の水槽 飼育対象・・・(魚のみ)

 基本的に魚類しか飼育せず、もし病気が出たときに薬品を使用できる水槽です。チョウチョウウオ、ヤッコ、ハギなど、を中心に飼育したいという方には、このタイプ

 がお薦めです。特に、チョウチョウウオ、ヤッコ、ハギの仲間などは、特に白点病は「放っておいたら、まず間違いなく罹る」と考える必要があります。淡水魚の様に、

 「水槽が落ち着いたら普通は罹らない」というものでは決してないということで、それゆえ、罹っても治療できる環境にしておくことが大変重要です。

 水槽内にレイアウトをするなら、ライブロックでなく、お店で置物の用に売っている、ただのレイアウト用の「岩」(デスロック)を使うべきです。あるいは、死んだサンゴ

 の岩でもいいです。あるいは殺風景ですが、使用しなくても特に問題はありません。

 ライブロック(表面に石灰藻類など生き物がついた岩)を入れるの事を当然の様に薦めるためこれだけでも薬を使えない状態になっています。

 ライブロックを入れた水槽で、一度でも硫酸銅を使えば、表面の生き物はおそらく殆ど死滅しますので、水の大幅な汚れがおきます。ですから、もしすでにライブロッ

 クを入れている水槽で治療の必要性が出たときは、ライブロックを他の水槽に移すなどして、水槽から全部出してしまう必要があります。

 とてももったいない事ですが、ライブロックをもし魚専用水槽のレイアウト用岩として使用するなら、いっそ屋外に出しておくか、淡水にしばらく付け込んだあとよく洗っ

 てしまって、ただのレイアウト用の岩にしてしまうのも手でしょう。

Bサンゴ中心の水槽・・・(サンゴと、サンゴに全く無害で白点病などにまずかからない魚)

 サンゴは、種類にもよりますが、水質、また「魚との同居」に対して、基本的にデリケートです。

 特に、LPS系ハードコーラルのハナガササンゴ(以下サンゴ略)、ナガレハナ、コエダナガレハナ、ハナ、オオバナ、オオハナ、ミズタマなどの触手を長く伸ばす

 サンゴなどの飼育を行う場合、これらを第一に考えた水槽の状態を整える必要があります。

 これらの種に限ったことではありませんが、サンゴの飼育の成功には、4つのポイントがあると考えています。

 それは、@適度な光 A適した魚やエビとの同居 B各種にあった適度な水流 C水質です。これらに関しては、 サンゴ飼育講座 をご参照ください。

 これに該当するサンゴは、これらの種は、もちろん水質的にも敏感ですが、さらに重要なことは、まずサンゴ以外の同居生物(おもに魚やエビ)を極力制限すること

 です。これらデリケートなサンゴと一緒に長期的に飼育することができる魚やエビは、かなり限られており、極力、種類を限定することがもっとも成功のカギになりま

 す。実は、サンゴ飼育の失敗の4分の1くらいは魚との同居失敗です。  

B丈夫なサンゴや無脊椎と魚が同居する水槽

 飼育対象生物・・・(ソフトコーラルを中心とした丈夫なサンゴと、サンゴに全く無害で白点病などにまずかからない魚一部のハギ+小型ヤッコなど)

 一番難しく、しかもご要望の多いのがこの水槽です。魚が泳いだりしてもいじけてちぢまないサンゴと、ヤッコなどのほぼすべての魚を飼育したいという場合この状

 態の水槽になりますが、サンゴの方は良いとして、やはりヤッコやハギなどを一緒に入れたいということになります。

 しかし魚は極力控えた方が良いでしょう。ハギとヤッコは、チョウチョウウオにくらべれば白点にかかりにくいですが、それでも罹りやすいです。

 特にハギの中のツノダシ、ナンヨウハギなどは大変白点にかかりやす、控えた方が無難です。 

 こういう魚は、少なくともはじめのうちは、魚水槽で飼育しましょう。

 「サンゴ水槽でナンヨウハギが白点にかかりました。どうしたらいいか教えてください」 という、こちらも非常にお答えしにくいご質問がよく参りますが、正直、別の

 水槽に移して治療する意外、またその水槽の無脊椎動物をすべて移して治療する以外に有効な治療方法はなかなかありません。マラカイトGは、無脊椎水槽でも

 使用できる薬品ですが、一旦酷くかかってしまいますと、あまり効かないです。

 水槽に入れていく順番として、まず無脊椎とおとなしい魚を入れ、水槽が2ヶ月以上経過して安定してからヤッコやハギをこの10L水槽であれば、1匹だけにしてお

 かれることをお勧めします。魚が多ければ多いほど、白点の発生率も掛け算で上がってしまいます。

3.器具の準備

 この度は、例としてハードコーラルを中心とした水槽をつくっていく紹介をしたいとおもいます。 今回改造で使用したものを以下に紹介します。

 

使用するもの

写真

品物の解説・選択についてなど

市場価格
(うちにあるも
のはうちの値
段で、それ以
外は安めの
ところで考え
ました。)

REEFPOWERSALT

他のサンゴ用人工海水
でももちろん良いです。

    ¥1300 100L

8W2灯式
コトブキツインライト300

  ¥3500

(ランプの例・今回使用したもの)

トロピカルマリンランプ(PG-B)
8W

スドー カリビアンブルー 8W

もし、蛍光色の綺麗なサンゴばかりを飼育
するという場合、これらのライトを使用すれ
ば大変綺麗かつ、サンゴの色を保つことが
出来ます。

一応、そのようなときは2灯式の場合、この
2種の蛍光灯のカクテルが大変綺麗なので
お勧めです。

PG-Bはブルー系ランプの中でも目面しく
青紫色をしたい色で、かなり幻想的です。
カリビアンブルーはいわゆるブルー系のラ
ンプで、PG-Bより明るいランプです。

(トロピカルマリンランプ8W)

¥1300

(カリビアンブルー 8W)

 ¥700

コトブキプロフィットフィルター

おなじみワンタッチフィルターです。
テトラ・コトブキ・GEXなど、どれでもOKです。
また、テトラクールファンなどとの併用がしや
すく、お勧めです。

¥1300

添加剤 ハードトレース

   

\2000

(500MLタイプ)

活性底面BOX

  一応、これを入れておけば、還元細菌の働きで1
年間くらいは硝酸を排出しつづけ、水替えさしあ
たり不要にしてくれます。
過去、ここでは活性底面BOXミニを使用しており
ましたが、現在は統一されたレギュラーのみにな
ります。

¥2200

4.実際の水槽の改造・セッティング

@前回作ったこの水槽を改造していきます。
 もし、すでに生き物を飼育している状態なら、

別のバケツに水槽内の水を入れ、生体をよけておきます。
このとき、季節によっては保温と、もともとあるエアーポンプ
で簡単でも良いのでエアーレーションを忘れずにしておきま
しょう。
もしエアーポンプなどが用意できない場合は、10分に1回
くらい、容器などでバケツのなかの水をジャボジャボと手で
エアーを入れても別に良いです。
 とにかく、酸欠と保温をふせぎましょう。

A今まで使用していたフィルターを、この先の
 使うのですが、ここで一仕事します。

 中をあけて見ましょう。すると、真中にエアース
 トーンが入っているはずです。これをはずしま
 す。 はずしたら、カバーを戻します。

 また、ろ過器の側面に、エアーチューブをつなぐ
 ためのL型のパイプがついていますので、これも

 はずし、ここにはスポンジのかけらでも、発砲スチ

 ロールのかけらでも、あるいはビニールテープで
 も良いので詰めるかはるかしておきます。

 今回は、スポンジの破片を突っ込んでいます。

 今度の改造では、このフィルターを、ワンタッチ
 フィルターに接続して、底面フィルター(または
 ウトレーナー)として使用します。

Bワンタッチフィルターと、投げ込みフィルターを接続
 するために、一部普通のホースを使います。
 長さはだいたい3cmくらいあればよく、長さの調整
 はワンタッチフィルターのほうで行います。
Cいちど、ワンタッチフィルターを水槽に引っ掛けて
みて、水槽のフタをセットしてみて、フタのワンタッチ
フィルター用の切り込み穴との位置関係を
確認します。

ワンタッチフィルターの位置が決まったら、今度は
底面フィルター代わりの投げ込みフィルターをセット
しますので、その下の砂を掘ります。
できずらかったら、一度砂を出しましょう。

Dワンタッチフィルターと投げ込みフィルターを写真の
ように接続します。


E次に、活性底面BOXミニを同じ方法で埋めるように
セットします。浮きやすいですので、BOXのスポンジ
部を上からごく軽く抑え、空気をできるだけ出した後、
下の写真のように岩で重石をしてから砂をかけていく
と良いです。

写真は、片手でポーズを決め、もう片手で撮影しています
今日も一人です。銀色のはるかな道です。

F一応、ろ過器関係のセットはおわりました。
Gワンタッチフィルターにテトラクールファンを取り付けます。
   
Hライトのセットを行います。
 今回は蛍光色のサンゴ水槽を作りたいということで、
 ライトにもともとついていた蛍光灯をはずし、交換球に
 カリビアンブルーとニッソーのPG-Bをいてこまします。

 取り付けたら、水槽にのせてセットします。

Iライトのセットができました!

はずしていたヒーターや、ファンなどのセットを、第一部の
ように元通りセットして、一応出来上がりです。

その他、細かな注意点などは、第一部のほうの解説どおり
ですので一応見ておいてください。

これで一応、できあがりです。

J(予備セット)

今回のようにハードコーラル中心の水槽であれば、とりあ
えず不要ですが、魚・エビなど酸素を多く吸う生体を多く
飼育してたとき、ワンタッチフィルターが故障か、砂でもか
んで停止してしまったときのために念のため行うセットです。

さっきAではずした投げ込みフィルタのエアーストンと
L型パイプを、今までのエアーチューブとエアーポンプに
つなげ、写真のようにセットし、普段からエアーレーション
しておきます。

 

5.水流とレイアウトを考える

今回、ワンタッチフィルターを使用したため、水槽内に強い水流が生まれました。

水流は多くのサンゴにとって不可欠なものなのですが、種類によってとても微妙な水流の調節が必要になります。

サンゴ各種の好む水流は各サンゴのコラムを見ていただけると幸いですが、今回セットした水槽で、どのような水流が生まれ、

水槽のどの場所にどの種類のサンゴを置くと良いか、以下簡単に説明いたします。

 なかなか難しいのですが、このコツがつかめないとサンゴの飼育が成功しません。

まず、今回のように、ワンタッチフィルターをつけた場合、水槽内の水流はだいたい以下のようになります。実は今回の作例の

30cm水槽では、水槽が小さいのでそれほど場所によって大きく水流は違わないのですが、水槽が大きくなるにつれ、かなり

水流のある場所とない場所がはっきりしてきます。

今回のはあくまで目安ですので、だいたいの珊瑚に合う水流を実感してもらって、今後やくだててもらうと幸いです。(黒い物体

は、ワンタッチフィルターです。)

@上からみた水流の流れです。ただし、中央部は下の図Aのように、
一旦前面のカベにあたって下にもぐりこんだ水が底をつたってゆった
りと帰ってきます。
Aおもに、水槽の中心部分の断面だと考えてください。

Bこちらは少々わかりにくいのですが、水流の強さの領域をしめす図を
作ってみました。
赤い矢印:水流源(ここではワンタッチフィルター)からおもに水面付
       近を流れてくる最初の流れ
青い矢印:岩肌や、水槽の底を流れていく2次的な流れ(これがおも
      にサンゴへの水流となります。


マスのように薄い色がついているのは、その区域の水流の強さで、
強い順に
になります            

Bがもっとも重要な意味のある表なのですが、ここであくまで目安として、各区域の水流に適応するサンゴを解説します。

茶色の区域:非常に水流の強い場所を好む種です。(スターポリプ、スリバチサンゴなど)

黄色の区域:やや強めの水流を好む種が(ソフトコーラルのトサカ類・ハナズタ・ツツツミズタなど)

緑色の区域:ゆったりとした流れを好む種(コエダナガレハナ・ナガレハナ・ハナサンゴ・ハナガサなど
        多くのLPS(ポリプが大きく伸びる種)・ディスクコーラル

白色の区域:弱い水流を好む種(オオバナ・ハナガタ・コハナガタ・バブル・パール・ディスク・イエローポリプなど)

4.実際にレイアウトをしてみます。

以上の点を参考にして、今回例としてレイアウトをしてみました。

ただ、先にも述べましたように、今回の30cm水槽は小さいので、それほど水流の差がなく、いわば全体的に水流があります。

入っているのは、左からパールコーラルG、コハナガタG、タバネサンゴS、オオバナ2個、ツツウミズタG、オオナガレハナ、スタ

ーポリプ、ハナサンゴ、コエダナガレハナブランチです。魚は、ラティスカージナルとデバスズメ各1匹だけです。コハナガタには

水流がやや強すぎるので、少し不適ですが、フィルターの水量を限界まで弱めて使用してなんとか耐えています。

下の写真で、セット後すでに5日目くらいです。


写真はあまりにも写り悪いので、加工してあります。ということで、一応完成であります。
PG-Bとカリビアンブルーのカクテルライトは、非常に綺麗です。PG−Bだけも綺麗です
この辺はおこのみかと・・。

 

6.追加の日常の管理

主な管理は第一部のものと同じですが、第一部の時と異なっている点を解説したいとおもいます。

1.頻繁な水替えのかわりに添加剤を入れ、1ヶ月に1回3分の1の水替えをする。

 第一部では、水替えをして水質を維持する方法を紹介しましたが、今回は活性底面BOXによる還元ろ過で基本的に水替え

 が不要になりました。そのかわりに、消耗してくる海水成分を補うため、添加剤で補給をしていきます。 紹介した商品、リー

 フプラスは、規定量の通りを1週間に1回の添加でよいと思います。

 ミネリッチアクアーレも、1週間に一度、10ml程度の添加で良いと考えておりますが、できれば3日に 1回程度、5〜10ml

 程度を添加してやるととてもサンゴの状態を維持しやすくなります。大変効果のある添加剤です。

 ただし、ミネリッチは大変濃い(比重の高い)液体ですので直接投入せず、別の容器で5倍くらいに飼育水か淡水で薄め、で

 きればろ過器のなかからゆっくりと投入しましょう。

 還元+添加剤の飼育法は、水替えのときにくらべて海水の成分をつねに豊富な状態に保ちやすいため、サンゴの飼育にとても

 適しているといえると思います。

 また、水替えは基本的に不要ですが、海水全体のイオンバランスが変調してくるとよくないので、1ヶ月に1回、全体の3分の1

 量くらいを交換してやると言う事ありません。

 また、比重を1週間に1かいくらいはチェックして、サンゴ中心の場合は1.025〜1.027程度を維持すると良いでしょう。

2.ワンタッチフィルターの手入れ

@インペラの手入れ

  ワンタッチフィルターは残念ながら、安い分、長期に使用していると引っかかってとまってしまうことがあります。ただ、これは

 2ヶ月に1回くらい、開店しているインペラをメンテナンスをしてやると十分に回復できます。

 ただ、インペラをはずすとき、投げ込み式フィルターとの連結部をはずすときは、投げ込みフィルターが砂のなかでできるだけ

 浮かないように注意して行いましょう。(底面フィルターとちがって、埋めるのはそれほど困難ではありませんが・・)

実際のメンテナンス 記  

 頻繁にワンタッチフィルターが止まってしまうので、インペラを出してみると、シャフトと回転部がサビで固まっていました。

おそらく、シャフトが錆びたというより、マグネットのせいで金属があつまって、結果的に固まりになったのでしょう。

(水質や生体には、影響ありませんでした。)

かたまって、まわりにくくなっています。
インペラからシャフトをはずすと、サビのくずが出ました。
よくブラシや硬いウレタンでこすって、
シャフトを綺麗にしておきます。

インペラがはまっている本体の「穴」も、パイプブラシで掃除し、よくゆすぎます。

これだけの作業で、頻繁にとまりやすかった
日常の小さな悩みが解決できます。
もちろん、インペラを買い換えるのも手ですが
、できれば寿命中は使用したいですね。

A流れ口の掃除

 気にしなくてよいよううなものですが、水槽に流れでる部分に、長い間使用しているとコケが生えてきます。

これが生えてくきますと、実は流れの抵抗になって水流が弱くなります。したがって、時々はスポンジなどで拭いておきましょう。 

B水位を保つようにしましょう。

 ワンタッチフィルターは、図のように水槽の水位によって、できる水流がかなり変動します。

 とくに夏の時期でファンが回るとよく水が蒸発しやすいので減っていたら淡水の指し水を行いましょう。

@ A

3.ファンの使用の調節

 ワンタッチフィルターに取り付けたファンは、非常に便利です。夏は、ワンタッチフィルターのフタを取っておいて水を冷却

 するとともに、ライトも十分に冷却できます。本水槽のフタを開けて冷却しなくて良いる必要がなく、魚の飛び出しの心配が

 あまりありません。また、冬〜春にかけては、ワンタッチフィルターのフタを通常どおりしめていおけば、ファンはライトだけ

 を冷却することになります。

一応、以上にて2部構成の初心者向け飼育ガイドはひとまず完成です。 ご精読、有り難うございました。

これ以降は第3部・4部で色々な水槽を楽しみながら紹介していきたいと思います。

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